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34ソープごっこ-1
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忘れていたわけではないけれど、忘れようとしていた現実を目の前に突き付けられた気分。
先日会って以来、初めてのメールだ。
『下戸の小便を柿狗の膀胱にカテーテルで導尿したのち、柿狗に自然排尿したくなるまで我慢させて、下戸のケツマンに放尿。そのあと俺が下戸のケツマンガン掘り生出し生放尿で最高に幸せになれると思うんだけど、どうですか?』
僕も大概だと思うけど、古佐治は真性の変態なんだろうな。
朝からこんなメールしてくるなんてさ。
『前半内容には大変惹かれる部分もございますが、後半内容が見るに耐えない提案なので、慎んでお断りさせていただきます』
高校時代からの知人とは思えない堅苦しいお返事で拒絶感をアピール。
ああ、でも、柿狗くんの膀胱に僕のおしっこ注入っていうのはかなり惹かれる。
お互いの性癖がかなり似通ってるから今でも交友関係にあるわけで、悔しいが古佐治の発想は僕好みだった。
そんなメールの返信を済まして電源を落とし、ベッドでごろごろしている柿狗くんに向き直る。
僕の癒しはもはや柿狗くんとのひと時だけだよ。
「柿狗くん、ソープごっこしよう」
僕が言うと、柿狗くんは僕をじっと見つめた。
「ん、どうかした?」
何か言いたげだけれど言わない柿狗くんに聞くと、ぷんとよそを向いてしまう。
僕はベッドに膝をかけて、柿狗くんの顔に顔を寄せた。
「なあに、僕がソープ行ったと思って嫉妬してるの?大丈夫だよ、僕ソープなんか行ったことないから。だから、想像でソープごっこ、しようよ」
「嫉妬なんかしてない」
興味なさげに柿狗くんが言うので、僕はしゅんとする。
柿狗くんの「嫉妬なんかしてない」は、世に言うツンデレの、「べ、別にあんたのことなんか(ry)」とは同じ意味ではない。
本当に心から嫉妬なんかしてないと言うので、嫉妬してくれたら嬉しいのになあ。
僕が古佐治とシたら嫉妬してくれるかな?いいや、柿狗くんは興味ないだろうな。
「俺もソープ行ってみたい」
だから僕は行ってないって言ってるのに。
それにソープ行ってみたい、だなんて言われたら僕の方が嫉妬しちゃうよ。
「一人で家の外にも出られないのに風俗に行きたいなんて言っちゃうの?」
「それとこれとは関係ない」
ツンとしてる柿狗くん。
そんな態度取られたら、泣くまで責め立てたくなる。
泣いて、僕に縋り付いてほしい。
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