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「今日はそれ言いにきたの?」
珍しく柿狗くんが僕に聞いた。
「うん。また次に生放送して、それからしばらくお休みにするよー、って柿狗くんに伝えておこうと思って」
「ふーん」
生放送すると思ったのかな?
でもこの間ソープごっこもしたしね。
「…それに、柿狗くんに会いたいなー、って思って。ね、一緒に寝ていい?」
聞いたら柿狗くんは天邪鬼だから、答えない。
それでも聞いてしまうのは僕の癖だし、答えないのは柿狗くんの性格上仕方のないことだ。
「一緒に寝るね。ぎゅーってさせて」
ベッドに潜り込んで、背中からぎゅーっと抱きしめる。
別に今日お別れするわけでもないし、生放送はお休みするだけで辞めるわけでもない。
柿狗くんに会うのを控えるのも、古佐治をどうにかするまでの間のこと。
それなのに寂しくなってしまう。
変な感じだ。
僕は柿狗くんに縋るように抱きしめて、目をつぶった。
柿狗くんが僕の手に手を重ねたのが、温かくて心地良かった。
終わり
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