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その後…
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「あっ、あんっ…も、っと…もっとぉ…」
「っ、っく……」
学が俺の上で舌を垂らして恍惚な表情を浮かべて腰を振る
学の黒い髪が揺れて汗が飛んだ
………きれいだなぁ…
「ノアぁ…も…っとぉ…」
「はいはい……」
あの事件からもう何年か経った
けど別に学はあの事件を忘れたわけでも無いし、精神異常があるわけでも無いし、健康状態的にも全く問題がない
ひゃん…!!っと声を上げて学がもう今日何度目かの絶頂を迎えた
綺麗だなぁ……きれいで、かわいくて…かわいそうな学……
学はしばらく快感の余韻に震えてたけどもう満足したのか俺の上から降りて風呂に向かおうとした
「学今日もういいの?」
「……いい…」
「そう」
学はそれだけ言ってシャワールームに入って行った
さっきまであんなに嬉しそうな顔で喘いでたとは思えないような冷たい表情だった
まぁもう見慣れたけど…
ちなみに別に俺は学の彼氏とか恋人とかじゃない
週1回学とセックスしてるだけ、要するにセフレかな?
学は他にももっとセフレがいる
金持ちで物好きなオッサンとか一見真面目そうな妻子持ちのサラリーマンとかどこか飄々とした雰囲気が『彼』と似てる高校生とか……
とにかく俺も把握してない量のセフレがいる
学がそんな風にセフレを持つようになったのは事件から1年ぐらいしてからだったかな…?
初めはずっと病院にいて警察と話したり医者と話したりばかりで俺や健斗なんかとも会ってなかったからどんな生活だったのかは知らない
でも学はそれから3か月もしないうちに学校に来るようになった
少しやせたけど一見全然前と変わらないように学校に来て授業を受けてた
彼がいなくても必死に生きようと努力してたように思う
でも狭いとこや白い色を極度に怖がったり血やそれに似たものを見るとすぐパニックになるようになって学はすぐ学校をやめた
それからも俺は学が好きだったし?ちょくちょくあったりしてたんだけど
学はほとんどを自分の家で生活してて外に出なかった
そんな生活を初めてちょうど事件から一年たった辺りで学の家に行ったときに突然学に押し倒されてなんというかレイプ?された
その日久々に学の表情が歪んで泣いてるのを見た
ずっと彼の名前を呼びながら狂ったようにセックスし続けた
でそれからずるずるその関係を引きずって今に至る
学はセックスしてる時以外表情がさっぱりなくなって何を考えてるのかわからない
っていうかセックスしてる時すら何考えてるのかわからない
彼のことをまだ思ってるのかもしれないしもしかしたらそんな事とうに忘れてただ快楽にくるってるだけかもしれない…
でもそこには依然俺が惚れたような学の美しさは無かった
俺もなかなか淡白な方だと思う
別に恋心が覚めたからってセックスが気持ち良くないわけじゃない、やってる時の学には欲情するものがある
学とやるのはめちゃめちゃ気持ちいし単純に今の学に恋愛感情とは別の興味があるからセフレやってる
そんなこと思いながらボーっとしてたら学がシャワーから上がってきた
まぁいつもと変わらないけど全裸で体中ずぶ濡れのままふらっと出てきて俺を無視してそのままベットに潜り込む
まぁ明日には洗濯するから良いんだけどね
「学もう寝るの?」
「…寝る」
「そう、おやすみ…」
「…………」
あれから少しだけ伸びた学の濡れた髪を撫でる
学は死んだみたいにじーっとしたままだった
こうやって学は毎日どっかのセフレとヤってそいつに飯を食わせてもらって寝てを繰り返してる
なんかセフレのなかにめちゃめちゃ学に貢いでくれる人がいるらしくあんまり金には困ってなさそう
いっつも同じスウェットに黒いそでや襟が伸びきったTシャツでポッケにむき出しの万札がたくさん入ってた
でも…学が許してくれないことが一つだけあった…
いまだに…学のセフレになってもう何年も経つけど学は一度もキスをさせてくれない
昔なんでか聞いたら「嫌い」とだけ言われた
きっと他のセフレに対してもなんだと思う
どんなに行為が盛り上がってる時でもキスしようとするとハッとしたようになって拒絶してその日はそこまでで行為もやめた
ちょっとして学の寝息が聞こえてくる
寝顔は昔みたいなんだけどなぁ…
すやすや眠る学の頬を撫でる
学は寝返りをうってまた顔が見えなくなった
ケータイを見るともう3時だった
明日も午後からだけど仕事が入ってる
適当にシャワーを浴びて学の寝ている横に寝転がった
きっと学は明日も遅くに起きて不機嫌そうにもそもそと俺の作った飯を食べて俺が仕事から帰るころにはまたふらっといなくなってるんだろう
それでまた来週フラッとやってくるんだ
もう一度学の髪を撫でた
学は動かない
「……おやすみ…cuetea……」
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