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「はるかくん、ごはん持ってきたよ」
あの日から僕はずっとこの病院にいる。
あのお兄さんも毎日のように来てくれる。
お姉さんがこうやってごはんを持ってきてくれる。
でも僕食べないよ。だってお母さんと約束したんだもん。
悪い子にはもうならないもん。
だから作るのもったいないよ?
「はるかくん、一口でいいから食べてくれない?」
「・・・・・・・・」
「食べないと元気になれないよ?」
怒られるほうが怖いもん。痛いの嫌だもん。
「はるかくんこんにちは。あとは僕がやるからいいよ。」
「ありがとうございます。」
お医者さん・・・。
「はるかくんはなんでご飯食べれないのかな?お腹すいてない?気持ち悪くなっちゃう?それとも・・・・食べたらお父さんやお母さんに怒られちゃう?」
「・・・・・っ」
「よかったら僕に話してくれないかな?雪那くんに言ってほしくないならもちろん言わないし、僕とはるかくんの間での秘密にするから。」
でもお母さんに迷惑かけたくないもん・・・。
お母さんのこと話してまた悪い子って言われて叩かれたくない・・・・
「僕は医者であるけどその前に一人の人間だからはるかくんのことこのまま放っておけない。お父さんやお母さんにも絶対何も言わない。これでも医者だからね、秘密はちゃんと守るよ。お願い。」
本当にお母さんに言わない?絶対に言わない?
「・・・・・・・・・・・」
「やっぱりまだ無理かな・・・。」
「・・・・・ぜったい?」
「うん。もちろん。絶対言わない。」
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