アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
昴さんは?
-
「そういえば昴さんは?」
大和が嶺に聞く。
「今、気付いたんやな!さすがや、大和!!」
嶺は嬉しそうに大和に向かって親指を立てる。
「朝早くに呼び出されて会社に行った。トラブル起きたらしい」
「じゃあ、入学式は来れないんだね…」
大和が残念そうに呟く。
「俺は来てくれなくてええねんけど。…トラブル起こした人間が、どんな仕打ちを受けるのか考えただけでも背筋凍るけどな…」
嶺はブルッとして自分の両腕を擦る。
「まぁ、あいつも関東に来て間もないし、そんな権限は関東にはないやろうしな!」
何となく嶺がそう思い込みたいだけなのだと、大和は気づく。
「あいつが一条さんにメールして、一条さんがじゃあ三人で一緒に行きましょう!って誘ってくれたんや」
「そうなんだ」
嶺は昴のことを決して名前で呼ばない。
大和はその事に気付いているが聞かないでいる。
それから誠也の運転する車で学校に送ってもらい、誠也はそのまま近くの駐車場に車をとめにいく。
誠也も保護者として、もちろん入学式に参加するからだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 612