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大河も見てるから…
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「誠也さん…」
大和に少し甘えた声で名前を呼ばれて、誠也は察する。
「ああ。そういえば今日は、行ってらっしゃい、をしてなかったね…」
「…うん、うん」
大和が小さく二回頷く。
今日は二人で家を出たので、行ってらっしゃいをしていなかった。
「大和、行ってらっしゃい。ちゃんと入学式見てるからね」
大河も見てるから…。
その言葉は誠也の胸に留めておく。
「行ってきます」
「はい、行ってらっしゃい」
大和は誠也の腕から離れる。
何ごともなかったように大和は笑顔で誠也に手を振って、嶺と二人で入学式に向かう。
それから誠也はわざと怖い表情を作って、ぐるっと煌貴の方に向いた。
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