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お祝い
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「今からご飯を食べに行くけど、煌貴くんも来ない?」
入学式も終わり、高校生活初めてのホームルームも終えて、校門で待っていた誠也と煌貴に、大和と嶺が合流した。
この後は本当は、昴も入れて入学式のお祝いも兼ねてご飯に行く予定だった。
誠也が煌貴に聞く。
「えっ?いいんで…!!」
「煌貴くん、大学は?」
嬉しそうな煌貴に大和が聞く。
誠也も嶺も、煌貴が大学がサボっている事はわかっていた。
大和だけはわかっていなかったらしい……。
「え…?そ、そうですね、俺、そろそろ大学に行かないといけないんで、行ってきます…」
「…そう?」
誠也も強く止められず、煌貴が頭を下げて去っていく。
その背中は丸く哀愁が漂っている。
「大和、いいぞ!」
「え?何が?」
嶺の言葉に大和は首を傾げる。
「そのままの大和でいてくれ!」
「うふふ。嶺、関西弁が出てる」
「もうええやろ?人もおらんし。はよ食べに行こう!」
「そうだね」
その後、誠也と大和と嶺で予約していた中華料理屋で、三人で入学のお祝いをしたのだった。
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