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煌貴
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四人で入学式のお祝いをした夜、ピンポーンと玄関先のインターホンが鳴る。
インターホンで確認してから、誠也は苦笑してドアを開けた。
「こんばんは」
「こんばんは。こんな時間にすみません…」
煌貴は申し訳なさそうに頭を下げる。
「どうしたの?煌貴くん」
誠也は驚きながら聞く。
「あの……、大和くんに入学のお祝いを持ってきました」
「え?…わざわざありがとう!大和は今、嶺くんとネットを繋いで喋っているんだ。もう少ししたら終わると思うけど」
すぐに大和を呼ばないのは誠也の気遣いだと煌貴はわかった。
今、大和を呼べば嶺が大騒ぎするだろう。
「いえ、いえ!!いいんです……!これ、大和くんに渡しておいてください」
「ありがとう、大和も喜ぶよ!これ、スニーカー?よくサイズがわかったね…?」
煌貴が渡した箱はスニーカーで有名なブランドの名前が入っている。
「初めて来たときに、なんとなく玄関に置いていた大和くんの靴に目がいってしまって……。その時、サイズをなんとなく見てしまって…」
これじゃあストーカーまがい、と嶺に言われても仕方ないな…、と誠也は笑顔を崩さずに思う。
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