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教える
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「あっ、あ、明日、大学が午前中までなんです!!晩御飯に餃子を作ろうと思っていましてっっ…!!出来たら大和くんにも食べてもらおうかな…!!なーんて!!…でも大和くんがいらないなら持ってきませんっっ!!」
煌貴は大声で早口で伝える。
大和は誠也を見上げる。
誠也は笑顔でその表情は、大和が決めていいよ、と言っている。
大和は誠也からゆっくりと煌貴の方を見つめる。
「……。…僕、食べるより、誠也さんと作る方が好き…」
誠也はクスッと笑って、大和の頭を撫でる。
「そういや、最近餃子作ってないもんな…。でも明日は会社で、今週は挨拶回りで会社に出向かないといけないし…。来週からテレワークで週二で会社に行くだけから。また来週あたりでも餃子作ろうか?」
「うん、うん!」
大和は誠也を見つめて嬉しそうに大きく二回頷く。
「あっ、あっ、あのっっ…!!だったら明日は、お、お、おっ、俺と一緒に餃子を作りませんかっっっ…!?」
煌貴は噛みながら必死に言い募る。
「お、お、おっ、俺、明日高校に迎えに行きますから!!帰りに一緒に買い物に行きましょうっっ!俺に大和くんの家庭の味を教えて下さい!!」
煌貴が勢い良く頭を下げる。
「教える…」
「あー…」
誠也は頬を掻く。
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