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イケメン
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「嶺、それは違う。今日は煌貴くんに餃子を作るのを教えるから」
嶺の言葉に反応したのは大和だった。
その言葉はなぜかものすごく力強い。
煌貴に餃子を教えるのは確かでも、それが嶺のためでもあっても大和は絶対に認めない。
大和はそういう人間だと嶺は知っている。
「そうなんですっ!!今なら一緒に買い物に行って、大和くんがいつも食べている家庭の味を教えてもらうんですっっ!!」
うっすら頬を染めながら、煌貴は嬉しそうに声を弾ませる。
「だったら俺も!」
「ダメです!もう店を予約してあります」
「キャンセルしたらええやろっ!!お前が勝手にっっ…!!」
嶺の怒りが爆発しようとした時、
「なんで、ここにっっ…!!」
出席番号順で大和と嶺に挟まれている男子生徒の大声が聞えてくる。
四人が一斉に振り返る。
男子生徒の前には、雑誌から出てきたかのような手足は長く、顔も見ているだけでため息を出てくるほどのイケメンの男子生徒が立っていた。
そのイケメン男子生徒は天松学園とは違う制服を着ているので、違う学校の生徒だ。
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