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境遇
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「まぁ、なんていうか、境遇が似たような子達が集まるね…」
誠也の言葉に煌貴は苦笑するしかない。
「僕、その陽丸くんって子を見ていたら、誠也さんに会いたくなっちゃった…」
「どうして?その陽丸くんが俺に似ているの?」
「違う…」
大和は首を振る。
「陽丸くんには弟がいて、その弟が陽丸くんに飛びついてた…」
誠也は箸を置いて、大和を抱き締める。
「そっか。それで寂しくなっちゃったんだ…」
「うん、うん。でも嶺が僕の手を握ってくれた。煌貴くんも手を握ってくれた」
「へぇー、手を握ったんだ…?」
誠也が目を細めて、煌貴に視線を送る。
「いや、俺は…!嶺くんが握っていいって…。それで…!」
煌貴はしどろもどろになって答える
「それじゃ本当は嫌々なのに嶺くんが握れ、って言ったから握ったんだ?」
「いえ!!俺も握りたかったです!!本当は手も洗いたくなかったぐらいで!!」
誠也はクスクスと笑う。
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