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煌貴くんも
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「でも俺は鬼ごっこは得意だから。ねぇ、陽丸…?」
龍覇は王子様スマイルを崩さずに、わざとゆっくりとした口調で陽丸に問いかける。
陽丸は真っ青な顔をして自分の両腕を擦っている。
「ああ、なんか俺にも見覚えあるな…」
ふと嶺が呟く。
「……大和?」
大和を見ると、眉を顰めていた。
「…なんで煌貴くんはいつも毎朝、玄関の前で待ってるんだろう…?」
大和が小さな声で呟く。
「え?煌貴くん、毎朝、玄関の前で待っているんか?それってストー…、」
「煌貴くんも僕と鬼ごっこしたいのかな…?」
嶺の言葉を遮って大和が首を傾げる。
「それは違うと思うで…、大和…」
嶺の言葉は、首を傾げたままの大和には届いていなかった。
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