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ギィッと古びた扉が開かれる音が聞こえた気がした
次の瞬間、聞き慣れた声が俺の昼寝の邪魔をする
さっきの音は屋上の扉が開かれた音で、聞き間違いじゃなかった
「やーっぱりココで寝てたぁー」
男にしては若干高い声の成島 真緒(ナルシマ マオ)
髪は赤茶でチビ
コイツとは高校からの仲
「おい起きろバカ」
俺の脇腹を蹴りながらバカつったのは桧山 健吾(ヒヤマ ケンゴ)
髪は茶髪で前髪はオレンジのピンで上げてるナルシバカ
コイツとは小学校からの仲
「んん゛・・・殺す・・・」
「たくおはよ~」
目をうっすら開ければ満面の笑顔の真緒が視界いっぱいにうつる
顔がちけぇ
うっすら開けた瞼をまた閉じる
「まだ寝る気かバカ不良」
「っせぇ、バカナルシ・・・」
「は?おい真緒、このバカ放って行こうぜ」
「も~喧嘩しないでよ」
もう少しで意識が消える
と、思った瞬間
「たく、起きなきゃちゅーするよ?」
真緒の一声で重たい身体を起す
真緒が言うと冗談に聞こえねぇ
自分のファーストキスの危機を感じる
「ふぁあ・・・よく寝た」
「寝過ぎだわボケ」
「もう放課後だよ~?」
健吾は悪口をつけなきゃ喋れねぇのか
つーか、なんかめっちゃ
「腹減った・・・」
「朝から寝てただろ、学校来る意味ねぇな」
「っせぇな・・・」
気分ってもんがあるだろ
今日はたまたま授業に出る気分じゃなかったから
屋上で昼寝してただけだし
「じゃあマッ○行く~?ボクもお腹空いたぁー」
「さんせー」
「あ、オレ遅れるわ」
「えー!なんでー!!」
健吾の台詞に真緒が飛びつく
「けんちゃんいつも暇人じゃん!」
「暇人ってお前な・・・オレのこと待ってる女の子がいるの、モテる男は忙しいの」
「じゃあたく行こっか」
「おー」
「無視してんじゃねぇ!!」
健吾のナルシ発言を綺麗に無視する真緒
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