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紺野の事が好きだと分かって
何かが吹っ切れた
いきなり心臓が五月蝿くなったり、異常に顔に熱が集まったりするのは恋だと判明した、相手は男だけど
なんで紺野?こんな陰キャラって感じだけど
「・・・」
「卯月?どーした」
顔もイケメンってわけじゃねぇし、眼鏡だし
髪もサラサラってわけじゃねぇし、天パだし
ゲームオタクだし、デカいし
ほんと、なんでなんだろ
「や、なんでも」
それでも何故かすごく、イケメンに見える時がある
すごく好きって感情が膨らむ時がある
やっぱ好きなんだなって、思う
「俺の顔に何かついてる?」
「おー」
「・・・どーせ目とか口とか言うんだろ」
「え゛」
なんで分かったコイツ
「餓鬼だなー卯月は」
「あ゛?」
「ほら、すぐ喧嘩腰になる」
そう言って笑う紺野に、殴る気が失せる
それよりも、笑顔かっけーやべーって思っちまう
我ながら重傷だと思う
「あ、今日姉いるかも」
「え!?紺野姉さんいんの!?」
「あれ言ってなかった?」
「言ってない!!」
そうか、紺野の姉か
うわ、何ソレ結構気になる
「言っとくけど、期待はするなよ」
「してねぇしてねぇ」
「思いっきりしてるじゃん」
同じ顔なのかな
やっぱ姉貴も眼鏡?天パ?
何歳上なんだろ
「5個上」
「あれ、俺今声に出してた?」
「めっちゃ聞きたそうな顔してた」
「うわ」
何コイツ
エスパーかよ
「つーか、俺の兄貴と同い年だ」
「え、卯月も兄弟いたんだ、あぁ、まぁたしかに卯月は弟って感じする」
「初めて言われたわ」
なんだ弟って感じって
5個上の兄貴、愁にぃはとっくに家を出て教師やってる
あんまり家に帰って来ない、だから、ちょっと紺野が羨ましいな
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