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1階に行くと、俺が泊まるって言うのが分かってたのか、結構な量のおかずが机の上に並べてあった
唐揚げに、サラダ、肉じゃが、湯豆腐まである
だから机の上はいっぱいいっぱいだった
「あ、きたきた!」
「なにこれ、作りすぎなんじゃない?」
紺野がそう言う
俺もそう思った
「夏穂(ナオ)ちゃんが手伝ってくれて、作り過ぎちゃったの」
紺野の母さんが台所から出てきて照れくさそうに言う
紺野の姉貴、夏穂って名前なのか
俺の右隣に紺野
目の前に姉貴、その隣に母さんといった感じで食卓を囲んだ
「私、紺野 夏穂(コンノ ナオ)ってゆーの!君は?」
「あ、卯月、拓馬・・です」
俺が唐揚げを口に運んでいる途中で紺野の姉貴が自己紹介を始めた
「夏穂さんでも夏穂ちゃんでもいいから!」
「ぅす」
「あ、義理姉さんでもいいよ?」
「おねえさん・・・?」
「聞かなくていい」
夏穂さんはべーっと舌を紺野に向かって出した
紺野の母さんはそれを笑顔で眺めてる
こーゆーの、一緒にご飯食べたりとか、ほのぼのとした雰囲気とか・・・暖かい家族って、こーゆーのをいうんだなって思った
「そーいえばさ、拓馬くんはこんなのと一緒にいて楽しいの?」
「?」
こんなのとは、紺野のことだよな?
「ゲームばっかしてるし、てゆーかゲームしかしないし」
まぁ、たしかに
いつも紺野は俺の存在を忘れてひたすらゲームしてるわけだけど
それでも、もう行きたくないとか、一緒にいたくないって思ったことはないんだよな
「えぇっと、まぁ・・・たしかにゲームばっかだけど、なんだかんだ楽しい、です」
「へぇ~~~~~??」
「こっちに視線向けんな」
「はぁ~もう見た目不良なのに良い子すぎない?拓馬くん遥斗と末永く仲良くしてやってね」
「あ、いや、こちらこそ」
仲良く、か
「・・・」
紺野は俺が恋愛感情を抱いてるって知ったら、どうするんだろ
ずっと、このまま友達のままの関係でいられたら、いつでも紺野の家に行けて、紺野と飯食って、泊まったりとかも、できるんだよな
この関係を壊すのは、怖い
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