アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
真緒side
-
ずっとずっと好きだった
「紺野がさぁ」
そんな幸せそうな顔で、名前を呼ぶな
「すっげぇ顔が近くて」
ボクとの至近距離では何とも思わないくせに
「ほんと、すっげぇ好き」
そんなこと、言わないで
「はぁ」
裏庭のベンチに寝転がり空を見上げる
「最悪・・・」
ボクの心の中みたいに空は薄い雲に覆われて、今にも雨が降りそう
なんて、ポエムか
くそが
「・・・」
卯月 拓馬
その名前を知ったのは、ボクが中学の時
中学の頃、ボクは体が細く、力がなかった
非力な人間だった
中学に上がって周りのヤツ等がどんどんデカくなっていっても、ボクは変わらなかった
チビで、女みたいな名前で
それでいて、色白で顔面もそこら辺の女より整っていたせいで、2学年上の不良に目をつけられた
陰キャラで非力なボクは、そいつらに生処理として扱われるようになった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
30 / 141