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健吾side
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「おい!拓馬!真緒が倒れたって・・・」
「は!?」
「え」
コテージで真緒と三宅を待っていると、コテージにせんせーが来た
内容は、真緒が熱で肝試し中に倒れたって話しだった
今は救護室にいるって言ってたな
「あの馬鹿・・・」
真緒が熱っぽいのは、林間学校前日に知っていた
「・・・」
真緒は、拓馬が好きだ
んで、拓馬は紺野が好きで、見事に恋の三角形
真緒は、紺野に拓馬が取られる事をすごく嫌がってた
アイツにとっては、拓馬はヒーローなんだ
分かってる
でも、だからって拓馬の恋を応援しないわけにもいかない
まだ真緒には拓馬だけなんだ
拓馬だけが、すべてで、紺野と仲良くなってからは真緒は分かりやすく体に異変が起こった
飯は喉を通らなくなったり、風邪っぽい日も増えた
んで、林間学校前日には雨ん中爆睡して思いっきり風邪引きやがった
林間学校は休めって言ったのに、これ以上拓馬と紺野が仲良くならないよう徹底的に邪魔するから行くってきかなくて
しょうがなく無理はしない約束でオレが面倒見る羽目になったわけだけど
アイツは見事に約束を破った
「真緒、大丈夫か!?」
がらぁッと思いっきりドアを開ける拓馬
「卯月クン、しー」
「あ・・・」
人差し指を口元にあて、そう言う三宅
真緒はベットの上で寝てた
「わりぃ三宅、迷惑かけた」
「あはは、卯月クンが謝ること?大丈夫だよ」
「はぁ、コイツいつから?昨日から少し体熱かったんだよな・・・」
「・・・」
真緒の意識のある時に言ってもらいたい台詞だな
拓馬に構われなくなるとか、拓馬が自分から離れるって真緒は思ってるだろうし
ちゃんと真緒の風邪っぽいのに拓馬は気づいてた
それだけでも起きたら教えてやろう
「三宅ありがと、紺野をコテージに置いてきたからもうお前は」
「あぁ、俺が真緒クンの事見てるよ」
「え?」
「は?」
思わず声が出た
「まぁ、真緒クンが風邪引いたのって原因俺だし」
ボソッと三宅がそう言ったように聞こえた
「いや!?なんでお前が残って」
「まぁまぁ待て待て拓馬」
「あ?」
拓馬の肩を掴んで方向転換させる
「じゃあお言葉に甘えて真緒の事見てもらうわ、よろしく三宅」
「うん」
「は?」
そのまま拓馬を押して出口に出た
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