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真緒side
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「まさか、あんな者達と関わって生活をしているの?」
声がする部屋を覗くと、眉間にシワを寄せた怖そうな女と後ろ姿だけど、多分ミヤくんがいた
探してた相手を見つけられて少しホッとした
でもすぐに、イライラとしてきた
だって、この女、ボク達のこと言ってるでしょ
「あんな者達、って」
「何か間違ってることを言いましたか」
ミヤくんの言葉をピシャリと止める女
多分、若く見えるけど、ミヤくんの母親かな
「友人は選びなさい清臣、紺野君は部屋に引きこもってゲームばかりしているそうですね、本当は清臣と友好関係を断って欲しいくらいなのですよ」
「・・・」
「ですが、高校時代は許します、卒業したら縁を切りなさい」
うわぁこっわ
たしかミヤくんと紺野遥斗は幼馴染みなんだよね?
ここまで言われるなんて超うける
「それで、あのいかにも頭が悪そうな集団はなんですか」
「・・・」
ひくっと顔が引き攣る
「あの髪色と着崩した制服、だらしがない」
「・・・」
「ジャラジャラと耳にはピアスをつけ、前髪をあげて服は皺くちゃ」
「・・・」
「それに、あの赤髪、1番酷いわ」
たくとけんちゃんの悪口にカチンときて、入って一言ゆってやろうと思ったら、今度はボクのことを言い出し行動は止まった
てゆーか、なんでミヤくんは黙ってんの!!
なんか言い返せよ!!!
正当だと思ってる?だから言い返さない?じゃあなんで家なんかに連れてきたんだ、ふざけんな
「女の子のような顔をして、指にはマニキュアを塗って、男のくせにみっともない、あの子は性同一性障害なのかしら」
怒りでプルプル震えるなんて、久しぶりだった
だから嫌なんだ他人の家なんて
この顔は生まれつきだ、マニキュアはたくの指に触れたいがためにやってんだ
自分が塗ってたら、たくにも塗れる、たくの指に長時間触れられるんだ
他人の評価なんてどうでもいい
だけど、話したこともない知らないババァにここまで言われる筋合いはない
だから、嫌いなんだ人なんて
人を見た目で判断して、中身を知りもしないで簡単に好きだ嫌いだなんて言う
ふざけんな
「母さん」
今まで黙って聞いていたミヤくんが口を開いた
「俺は、貴方が俺の友人を馬鹿にしても、これまで一切口出しはしませんでした」
「馬鹿にはしていません」
どの口がほざくんだこのババァ
「ですが、今日来ているのは、俺の大切な友人です、これ以上馬鹿にすれば俺は貴方を殴り飛ばします」
「っ!」
「それに、赤髪の子は、そのへんの女より可愛いですよ」
そう言っておぼんを持ったミヤくんがこっちに向かってくる
「ま、待ちなさい!清臣!」
「あれ、真緒クン?」
「・・・持ってくの手伝いにきた」
そう言えばクスクス笑い出すミヤくん
「おぼんがあるから大丈夫だよ」
そんなの見ればわかる
くっそけんちゃんのやつ、絶対殴る
「真緒クンごめんね、見苦しいものを聞かせて」
「別に〜・・・」
なんで学校の王子ってゆわれてる奴がボク達に関わってくるんだって、自分のイメージアップのためか、とか思ってたけど
少しだけ見方を変えてあげようと思った
今までは邪魔な虫を連れてくるモブ4だったけど
友達、くらいには
ランクを上げてやることも、ない
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