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紺野side
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「はーるとくぅ〜ん」
ガチャッと入ってくる姉ちゃん
なんだ、コイツか、と思う
「・・・なに」
「恋煩いですか?」
「は?」
「最近、ゴミ箱にコンビニのお菓子とケーキ入ってないし、ゲームもあんまやってないでしょ?」
そういえば、ずっとコンビニに寄ってない
それに、ぼーとする時間増えた気がする
「拓馬くん?」
ニヤニヤときよと同じ笑みを浮かべながら聞いてくる
なんでこう、俺の周りは勘が鋭いんだ
「んふふふっそんなことだろーと思って!お姉様がお勉強になる本を持ってきてあげたよ♡」
「は?」
どさっと、10冊程度はある厚い本
薄い本も何冊かある
なんだこれ
「私のイチオシだから、あ、ちゃんと返してね」
「まさか・・・いらないんだけど・・・」
高確率で、あの本だ
姉ちゃんの好きなbl漫画
「ばっか!!これみて勉強しなきゃ拓馬くん痛い思いするだけでしょ!!!」
「卯月とはそんな関係じゃないから!」
「はあ??どっからどーみたってお前等相思相愛だったでしょ?あーやだやだ、まさかアンタ拓馬くんの事好きだけど友情だしって思ってるでしょ」
図星をつかれギクリとなる
的確すぎてビビった
「んなの、キスとかセックスとか拓馬くんで妄想してみて嫌じゃなかったら、ってゆーか、簡単に想像できたら恋愛感情だから!!」
「・・・っは?」
「遥斗の中では、もう答えでてんでしょ?アンタはすぐ逃げるから、男同士って考えるのが嫌なんでしょ、無理無理、私の弟なんだから受け入れろって」
姉ちゃんの意味の分からない主張と、少しだけ的を射っている台詞に何も言えなくなる
「ま、それ読んどきなよ、んでちゃんと拓馬くんに告白するんだよ」
そう言いたい事だけ言って姉ちゃんは部屋を出てった
「簡単に言いやがって・・・」
横目で姉ちゃんの持ってきた漫画を見る
俺だって、逃げてるってことぐらい分かってるし
くそ、なんかムカつく
「・・・」
ぺらっと、姉ちゃんの持ってきた漫画を少し開く
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