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駿side
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目が覚てふと横を見ると会長の姿は無かった
時計を見るともう夜の10時だった
(今がチャンスだ家に帰ろう)
このまま迷惑かけるわけにもいかないしここにいても気まずいだけだそれに今は会長の顔を見たくない
ベッドからそっと起き上がると頭がガンガンする
(なかなか治んねーな)
立ち上がろうとするとよろける
辺りを見渡すと俺の鞄が置いてあったそれを取ってゆっくりそっと階段を降りた
リビングを見ると会長はソファーの上で眠っていた。
玄関が見えて音がならないようにドアを開けて外に出た
携帯で家に帰る道を確認してフラフラな足取りで夜の道を歩いた
会長の家から俺の家まではそこまで遠くなかった
(後少し)
「ゲホッゴホッゴホッ」
(風邪が悪化してきた気がする)
すると
「ねえねえ君、1人?」
顔を上げると男が立っていた。
「どうしたの?フラフラじゃない」
(ちっ、こんな時に)
「だ、大丈夫ですから。ゲホッ、失礼します」
すると男は俺の腕を掴んで
「全然大丈夫じゃないじゃんおいで俺の家すぐ近くだから」
と言って手をグイグイ引っ張ってくる
「や、やだ、ゲホッゴホッ、は、はなせ!」
「大丈夫だって。優しく看病して上げるから」
そう耳元で囁かれて吐き気がした
「うぐ、ゲホッゴホッ、おぇ、カハッ」
「うわっきもっこいつ吐きやがった」
(もうやだ…助けて…陽向)
「何してるんですか?」
今にも気絶しそうな体を持ち上げて顔を上げるとそこには
陽向がいた…
「ひな…た、ゴホッゲホッ」
「そいつうちのなんでその手離して下さいませんかね?」
「あぁ?調子乗ってんじゃねーよ!チビがよ」
「陽向!」
そう言って陽向に迫ってきた。陽向はそれをヒョイっとかわしてそのまま男の背後に行き、男の手を締め上げた
「そういう頭にすぐ血が上るやつ大っ嫌いなので」
そう言って腹に一蹴り入れて
倒れている俺を姫抱っこした
「大丈夫か?駿」
「うん、ゴホッゴホッ」
「酷いな、まだ吐きそうか?」
俺はコクンと頷いた
「頑張って家まで我慢して。で、何で会長の家から抜け出したの?」
「そ、それは…」
「まぁいいよ、後でじっくり話聞くから。とりあえず駿の家に行くね」
そう言っておでこにキスを落とした
(あぁ、これはそう簡単には逃がしてくれそうに無いな…)
そう思いながらウトウトしていると
陽向はクスっと笑って
「いいよ、寝な」
そう言われて俺は目を閉じた
あぁやっぱり
陽向といると落ち着く
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