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颯斗side
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部屋で寝ているとコンコンとノックが聞こえた
「はい…」
「ごめんね。寝てた?」
母さんだった。やけに暗い顔をしている
「大丈夫、どうしたの?」
「落ち着いて聞いてね…陽向くんが…今日…亡くなったの」
「は?」
「ひき逃げですって…その場に駿君?って子がいたらしいんだけど、今ショック状態で意識が無いらしいの…近所の方が車に気がついてすぐに救急車呼んだんだけれど、来た時にはもう…」
話が全く入ってこなかった
死んだ?
陽向が?
「今から病院に行くけど行く?」
「行く…」
俺は車に乗って陽向の元へ行った
霊安室に陽向はいた。
母さんは気を使って外に出てくれた
「よぉ…陽向」
返事はない
「なんで…お前には…駿がいるだろ…?」
薄々駿と陽向の関係には気づいていた。
陽向を問い詰めると話してくれて鎌には言って欲しくないと言っていた。
涙が溢れてくる
(陽向を目の前にして駿は何も出来なかったのか…)
「陽向…ごめんな…守ってやれなくて…」
そう言って俺は霊安室を出て、駿のいる病室へと向かった
そっと扉を開けると眠っている駿がいた。
顔色は悪くうなされているようだった。
「駿…いい加減目を覚ませよ…誰もお前を責めないからささ…」
そう言って俺は病室を出て母さんのところへ行った
「もういいの?」
「うん」
「葬儀は明明後日ね…」
「分かった…」
(疲れた…)
俺はゆっくり目を閉じた
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