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鎌side
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「…はぁ」
危なかった。
もう少しで駿が戻る所だった。
駿を見ると涙を流して眠っている。それを手で拭き取っておでこにキスを落とした。
(いつかは駿に話さないといけない日がくる…)
俺は医者との会話を思い出す
「いいかい?もし駿君が記憶を取り戻しそうになったらこの薬を飲ませるんだ。ただし、記憶を取り戻しそうになって毎回毎回薬を飲ませてしまうと本当に駿君は何も思い出せなくなってしまう。」
「つまり、いつかは駿は思い出してしまうということですか?」
「思い出してしまうというより思い出さないといけない、いくら辛い過去でもいつかは思い出してちゃんと現実に向き合わないといけない…この薬をいつ使うかは鎌君に任せる。駿君が記憶を取り戻したら、またここに来なさい」
「…分かりました」
「…くそっ」
いつかは思い出さないといけない…
(残りの薬は…後10錠…)
今考えてても仕方ない
(…うどん買ってこよ)
俺はうどんを買いに外へ出た。
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