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尻ポケットから出て揺れるキーホルダーに目を取られていると
その人がスッと動く
俺に一歩近づいて
俺を背中に隠すようにして立つ
「…逃げろ」
ちらっと後ろを向いてから
耳に心地よく響く低音でその人は言った
「…へ、あ、はいっ…!」
こーゆーのはたぶん見ちゃいけないんだ…!
そう思って俺はカレーのルーと新発売のお菓子を胸に抱き抱えてダッシュで逃げた。
後ろから誰のかわからない痛そうな音と声がたくさん聞こえた。
でもどれもあの心地のいい低音ではなくて
あの人、強いんだなぁ。
狼のキーホルダーをぶら下げた
狼の様なあの人の姿が、声が
何故か頭から離れない。
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