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「弟子って、君…あはっ!ほんと面白い!ねぇ黎斗、面白いから、ふふっ、弟子にしてあげなよぉ…あははっ」
「うるせぇ…お前ちょっと黙ってろ」
おおかみ先輩は相変わらず大笑いしてるうさぎヘアゴムの人にウザそうに返事をしてから1歩俺に近づく。
「断る。生徒手帳わざわざ悪ぃな。さっさと教室戻れ。」
「…へっ?」
「霧也」
「はいはい、ふふっ、またねぇ面白い1年くん」
「えっ、あっ!ちょっと!」
おおかみ先輩達はさっさと教室に入ってしまって、扉をぴしゃりと閉められる。
弟子入り…できなかった…
「ん?何やってんだ1年、迷ったか?」
「迷ってねぇ…」
話しかけてきた先生に心ここに在らずな返事をして、そのまま教室に行き、気づいたら放課を知らせるチャイムが鳴っていた。
弟子入り…できなかった…。
どうしよう…。
なんだか長年付き合っていた彼女に振られてしまった様な、務めていた会社をクビにされた様な
なんとも言えない虚無感のまま気づけば1日が終わっていた。
どっちも経験したことねぇけど。
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