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あれから数日。
どうしたものかと毎日考えを巡らせているが全くいい案が浮かばない。
どうすればオオカミ先輩の弟子になれるのか。
クラスの大半を占めるカラフルオオカミ集団がそっちのけで遊んでるせいで授業が成り立っていない5時間目。
所謂ここは不良校らしく毎日こんな感じだし先生も何も言わない。
テキトーにノートを取りながらうーんと唸っていると頭にごんっとボールが当たる。
オオカミ集団が遊んでたボールらしい。
拾って投げてやるとサンキューと言ってまた遊び始めた。
なんだよ、謝れよ。
『わざわざ悪ぃな』
…オオカミ先輩は謝ってくれた。
くそっ、こんな不良校通ってんのに礼儀正しいなんて、やっぱ先輩かっこいいぜ。
「光宗くん、大丈夫ですか…?」
授業を聞いてくれる数少ない生徒である俺はよくこうして先生に話しかけられる。
「大丈夫!俺はオオカミ先輩みてぇに強くなるんだからな!」
きょとん顔をした先生にびっと親指を立てて俺はまたオオカミ先輩の弟子になるべく考えを巡らせた。
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