アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
31
-
ソウチョウとフクソウチョウ…?
soutyou? fukusotyou?
何が何だかさっぱりわからない。
「意味わかんないって顔してるね!ブサイクで可愛いなぁ、こっちおいで〜」
うさぎ先輩は俺にブサイクで可愛いと言う。
ブサカワが好きなのか?
訳が分からなくてオオカミ先輩を見ると顎で行けって向こうを指される。
仕方なくさっき出てきた部屋とは違う部屋に入るうさぎ先輩に続いて俺も部屋に入る。
「うおぉぉっ!」
目の前の壁に掛けられた真っ黒な特攻服。
背中には狼子野心の刺繍。
裾の方には縫い直した跡と7代目の刺繍があった。
「これね、6代目が着てたの貰ったんだよ。背中の文字はねぇあの人馬鹿だからこの四字熟語強そう!とか言って縫ってもらったんだぁ。」
うさぎ先輩が大切な思い出を思い出すように楽しげに語る。
相当6代目のこと慕ってるんだろうなってわかった。
「うさぎ先輩は意味わかるの?」
「当たり前じゃん。俺はあの人と違ってバカじゃないからねぇ。凶暴で人になれ従わず、危害を加える心を持つとか、身分に相当しない希望を持つことを意味してるんだよ。」
説明された意味は難しくて、でもうさぎ先輩が少し悲しそうな顔をしたからきっと悲しい意味なんだろう。
「っ…でも、うさぎ先輩が総長とか意外だなぁ…弱そう」
「ぶふっ!あははははっ!俺が総長?ないないっ!あはっ、ほんと、ふふっ…僕に弱そうなんて言うの虹太くんだけだよ?あははっ、もうやめてよお腹痛い!」
え?
違うのか!?
めっちゃ嬉しそうに特攻服とか6代目のこと語ってたのに!?
くそっ!騙された!
「なんだよもうっ!なら最初から言えよ!バカみたいじゃんか!」
「馬鹿だろ」
いつの間にか後ろに立っていたオオカミ先輩がぽんと頭に手を乗せる。
「総長は俺だ。」
そう言って何故か表情を曇らせた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
33 / 42