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俺という者
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目の前に立ちふさがるものは邪魔。
常に一番がいい。
俺にちょっかいをだすのは許さない。
ぴりぴり いらいら
教室の片隅不穏な空気がだらだらともれている。
流しているのは俺。古谷真紘(ふるやまひろ)。
みけんのシワが増えるだろうが。
ちらちらちらちら
どいつもこいつも、遠慮なく見てきやがって
むかつく
ガタッと音を立てて豪快に立てばみんながびくつく
くそったれ
リュックをもち教室を後にする。
むかつく
教室をでて二棟の屋上に出るための踊り場まで行く。
どうせ空いてないけど人こないから。おっけ。
いらいらを抑えるためにチョコを一粒口に放り込みあぐらをかいて携帯を眺める。
「……っ…….めろ」
なんか聞こえる
踊り場から階段を降りあたりを見る。
右か左か
あ、トイレっぽい。
近付けば近付くほど暴れる音と笑う声がする。
イラっ
クソむかつく
俺の近くでけんかしてんじゃねぇむかつくだろうが
中をのぞけば4人がかりで1人の男子を囲んでいた。
顔は黒色の髪で隠れ見えないが殴られたような痣がみえる。
いじめかよ よけいむかつく
「おめーらこんなとこでなにやってんだ?」
ドスの効いた声で4人組に声をかければ1人が振り返った。
「あんたにゃ関係ね……あ……」
あっという、声で他の奴らもこっちを振り向いた。
真っ青な顔で。
「キラーマン…」
ぶちぶち 血管キレそー
なにその名前、むかついた。ゆるせねぇ。
「俺はその、呼び方が一番が嫌いだ、くそが!」
4人全員ボコり泣きながら逃げ去る様を見て優越感に浸っる。
俺に敵うわけねーだろゔぉけ。
「すいません、たすかりました」
「あ?」
「僕4人に捕まるの初めてでどうしようかと思ってた」
いわゆるモテフェイス。 さらりと柔らかそうな黒髪。整った顔には小さな痣ができている。
女がらみで恨みでも買ったのかこいつ。
にこりと笑いかけるその顔は感情が読み取れない。
「知るか。うるさかったから憂さ晴らしに使っただけだ。勘違いすんじゃねぇくそが」
「口悪いねぇ、古谷君」
「なんで名前知ってんだよ、きめぇ」
「君有名人だし。」
なにで有名かってのは喧嘩。
いわゆる学校の荒らしや。やりたくてやってるわけじゃねぇし。向こうから来るだけ。
「僕八雲優弥(やくもゆうや)宜しくね」
「誰がお前なんかと宜しくやるかよ」
俺に対して怖がりもしないでにこっとわらう其奴を睨んだ。
これが八雲との出会い
俺の学校生活を狂わせたやつとの出会いだった
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