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18話
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学校が始まり約1週間が経った
氷琥も美術部で楽しく活動でき、
誠もバスケ部に専念し、
有璃は美化委員の仕事をなんなくこなしていた
しかし…
「誠、有璃…あ、あの…
ご飯た、食べよ??」
相変わらずオドオドする氷琥の姿に2人はクスリと笑う
「まーだかたいのかよ氷琥!
もっと緊張解していこうぜ!」
誠が氷琥の頭をわしゃわしゃする
「わ!ま、誠のばか…!」
それを見て有璃が笑いながら
「まったくガキだな誠は、、、
昔から変わらねぇよ笑」
「あぁん?
しょっぴくぞてめぇ有璃!」
「その言葉遣い直せばか誠!」
「2人とも落ち着きなよぉ…!」
その三人を遠目にクラスのみんなは
「また始まったねぇ笑」
「ほんと、あいつらすげー仲いいよなぁ」
「家同士が仲いいのかな?」
「違うらしいよ?
鴇家の次男の鴇氷琥君と
柊家当主の柊誠君と
藤宮家の当主なのかな?そこら辺は知らないけど藤宮有璃君…
柊家と鴇家は仲いいけど藤宮家は違うはずよ?」
「んじゃなんで仲いいんだろね?」
「部活も全然違うのに…うーん?」
謎に包まれる3人組として有名とかしていた
それをさらに遠目で見ている
3年校舎の屋上
「くそ!俺の可愛い弟を困らせやがって!!!!
ばか!誠のバカ!そんなやつと縁斬れ!
キーーー!!」
「おいおい巫琥、流石にこれはヤバくねーか?」
巫琥を後ろで見守る海璃
その言葉を聞いて巫琥は
「馬鹿野郎!!!!
お前はアイツの素晴らしさをいちばんに知ってるだろ!?
氷琥のあの色白の肌!
氷琥のあのうっすらと頬を染めている姿!
淡い桃色の唇!!!
そして、太陽の光でキラキラ輝く
銀色の髪からうっすらと見える
オッドアイ!!!!ああああああああ!!!!
可愛い!!!!俺の可愛い氷琥!!!!」
巫琥は膝をつく
その姿を見て海璃はすこし寂しげに
「…俺は知ってるさ…
あいつの優しさも心も…
けど…あいつは俺を覚えてないんだろ…?
意味ねぇじゃねぇか」
儚げな顔を巫琥は見て少し心がズキズキする
ーお前だけが悪くない…まずお前は何もしてねぇじゃねぇか…ー
そう思うがそれが声に出せないのも
やはり自分も少し気がかっているから
あの〝事件〟の事を…
ー氷琥…お前は俺の事覚えてないもんな…?ー
海璃の髪をそよ風がなびかせた
「ん?」
氷琥は窓の外を見る
「どうした氷琥?」
「?」
誠と有璃が喧嘩の足や手を止め氷琥の方を向く
「いや…」
ー誰か僕をよんだ…?ー
少しだけ胸の奥がポカポカした氷琥であつた
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