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68話
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海璃が生徒会室で仕事していると
「よう!海璃〜ちょっと俺のロッカーから新しい制服
とってくんね?」
「お前、さっきまでなにして…って
巫琥、それ…!!!!」
目が覚めて元気に翠鬼に抱っこされたまま
ガラッと扉を開けて入ってきた巫琥
それに説教しようとした海璃だが
シャツに付いている血などにギョッとする
慌てて巫琥の元へ駆け寄る
「お、、おま…
まさか…また使ったのか?!
力を!!!!!
巫琥、お前の中の力はもうほとんどねーだろ!?
何馬鹿なことしてんだよ!
寿命がもうみじけーってのに…」
「ははっ、わりぃわりぃ…
氷琥達疲れきっててさ…
誰かが飛べるやつ呼ばなきゃいけなかったから
鳳凰よんじまってよ笑
まぁそれよりもさ、聞いてくれよ…」
頬をかきながら笑っていう巫琥
それを聞いて話が終わる途中で頬をひっぱたく海璃
「お前は馬鹿か巫琥」
「っっっ、
お、おい!海璃!!てめ!!!!その言い方はねーだろ!」
翠鬼が胸ぐらをつかむと
「どけよ!!!!
巫琥がもう危ないのお前ら一番知ってるだろ?
巫琥の契約したやつの中でも古株だからな!
だったら!なんで!!!!
力を使うのを…止めねーんだ!!
お前らも結局巫琥を‘駒’としか思ってねーのか!!!!」
「んだとっっ?!
もういっぺん言ってみろや!!!!海璃!」
逆に海璃がつかみ返す
両眼を紅くし、
牙が生えていた
翠鬼が刀に手をやる
「海璃!
待て!!!やめろ!」
巫琥が海璃の肩を持つ
橙鬼がチッっと舌打ちをして
「だー!!
もー海璃ちゃん!これ見て!!!!怒」
ービリビリビリィィィッッッー
「え、」
巫琥は驚く
橙鬼が目の前に来るやいなや
自分の着ている服を破いたのだ
巫琥の上半身がさらけ出された
「ひゃぁぁぁぁあ!!!!/////
橙鬼のバカァァ!
もう俺、お嫁に行けない涙」
翠鬼も海璃もポカンとしたもののすぐに
「…橙鬼、お前何してんの?
そんなことしても俺はひるまねーぞ?」
「橙鬼、お前そんな趣味があったのか?」
海璃も刀を出し始めた
翠鬼は橙鬼の趣味に心配していた
叫んだ後の巫琥は手ではだけた部分を隠そうとしていた
そこへ白鬼が
「はいはい、貴方は婿さんになる方が適正でしょ
てか婿になる気満々でしょ?まったく、、、
それよりも海璃さん、こちらを見てください
それで翠鬼はもう少し頭良くなりなさい
橙鬼より貴方の将来が不安ですよ?」
ぐいっと巫琥の手をどかせ
胸にある時計の刻印を見た
その刻印はある神と契約した時に出来たもので
巫琥の寿命を示すものだった
海璃はそれに目をやると
「…っっ!?」
この前見た時より数十年も寿命が増えていた
海璃は戦闘隊形を解く
あまりにも驚きすぎて声が出ない
その時に翠鬼が
「海璃、お前が驚くのも無理もねえよな
普通寿命なんて伸びるわけがねぇ
だが、巫琥は俺らの血を分けてやった
だから俺らの血の分、寿命が伸びてるわけだ
まぁ、鬼の術を唱えるまではただの血なんだけどな
俺らは全員その種の術を覚えてた
それでさっき血を吐いた巫琥に
俺らの術を唱えた血を飲ませた
副作用があったが巫琥はそれを乗り越えた
多分もう安全圏だ
鬼にもなってねぇみてぇだし
本当に大した奴だぜ?なぁ巫琥?」
そう言って翠鬼が巫琥のそばに行く
白鬼も橙鬼も
「お前ら…それは鬼の場所じゃ禁忌なんだろ?
それをなんで…」
「は?そんなもん決まってんじゃねぇか」
「私たちにとっては巫琥さんはかけがえのない存在
私たちが命を落としても助けたい存在なのですよ」
「失いたくない人なんだ
初めて人間にそう思えた
それなら禁忌をおかしてでも何がなんでも救ってやる
っていうその気持ちが僕達意気投合しちゃってね?
僕だけでもよかったのに
全員で共犯者になっちゃった♪」
三鬼は悔いがないように笑う
巫琥が海璃に抱きつく
「海璃俺のためにありがとうな?
あんなに怒りやがって…
俺の寿命知ってるのはお前だけだからな笑
だから、怒ってくれた
嬉しいぞ?(へへ)
本当にお前と仲良くなれてよかった…
流石…俺の弟の婿候補だ!笑笑」
ニカッと笑って海璃にデコピンする
いてっと声を出した海璃は
「…本当に…迷惑で、馬鹿だなお前は…
俺もムキになり過ぎたな…翠鬼わりぃ
けど、巫琥あまり無茶すんなよ?
寿命は伸びたがまだ、
どんなやばい奴らがいるかわかんねーし…
って、婿候補ってなんだ
婿にしろやてめ!!!!
氷琥は俺の嫁にする!!!!」
「わ、やめっっ!!!!
んなことお兄ちゃんがまだ目が黒いうちは
渡すかァァァァァ!!!!」
「んだとてめぇ!巫琥!!!!
んじゃ何年後だよゴラ!!」
そう言って二人はわーきゃーいいながら
話し、ふざけ合っていた
「…いいけどさ…あいつら…本当に仲良いな」
翠鬼がうむっと頷きながら言う
「ええ、巫琥さん楽しそうです」
「巫琥ちゃん、幸せそうだね…
これが長く続いてくれたらなあ…」
そう言いながら椅子に座って二人の会話をのんびり聞く三鬼であった
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