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82話
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銀と黒の髪が入り交じった少年が
錆びた刀を振るう
ー…なんだ、、、、全然気配がなかった…ー
碌華が倒れながらも刀を床に刺し
体制を整えていた
「…ハァ…ゲホッゴホッ!!!…
…なんだ?あんたは…」
1度血の塊を吐き出し笑う
少年は錆びた刀を鞘に収めながら
「…巫琥…
こいつ、殺していい?」
小さな黒い魔力を込めた玉を作り始めていた
巫琥はふーっと息を吐きながら
「ダメだ、とりあえずな?
こいつは誠に誓約、、、、
傷をつけた
その誓約を解除させなきゃな
碌華…
お前に勝ち目はない
降参して誠の誓約を解除しろ
さもないと…
白銀ノ神夜がお前を殺す」
銀と黒の髪が入り交じった少年が
頭を振る
うっすら片目が見える
銀色にうっすらと水色が入ったような瞳に
首や腕に包帯を巻いていた
所々にこげ茶色でアザのような
錆びたような感じのがあった
「…ふ、、、ざけるな…
この俺が負け?
そ、んなわけないだろう!
俺は…碌華…
お前の大切なヤツらの命を左右させるのは俺だ
俺には切り札がある!
こんな傷も俺の人体錬成をほど、、、、、、こ、せ
ばっっ…」
ごぽっと血が口から出る
それを見て
うっ…と緑鬼がいう
「…ねぇ、知ってる?
俺の刀はね
人の中にある鉄の要素かな
刺したところから俺の錆び刀の錆が血管の近くに届くと
血液の中にある鉄を全て本物の鉄に変えれるんだ
固形物にね…?
それをするとどうなるかわかる?
血管などを通る血が鉄が流れを抑えるから
新しい血が循環ができない
それで流れなくなりちゃんとした人間としての
活動はできなくなる
あと数分が活動限界かな…
しかもその方法は解き方がある
だが、それを知っているのは
俺と紫織くらいだね」
白銀ノ神夜は見下すように
碌華を見る
「…ぐっっ……」
拳を強く握る
呼吸が乱れ始め目もかすみ始める
「こら、殺すなって言ってるだろ?」
巫琥が白銀ノ神夜にデコピンする
いてっと声を出す
「殺さない程度にしてるって…
たまに鉄の塊小さくして血を循環させてる必要最低限…」
「だが、それじゃ喋れないんだろ?
ダメだ、こいつには喋ってもらわないと困るものが
幾つかある」
それを聞いて白銀ノ神夜は( ・ὢ・ ) ムッとした顔をしつつ
黒い玉のものも刀もゆっくり消した
「いい子だ白銀(しらがね)」
にっと笑うと
「うん、その呼び方の方が嬉しい
巫琥は俺の大切な契約者だ
いうことは絶対だ」
真顔だが少し優しい声色でいう白銀ノ神夜
「ゴホッ!ゴホッ」
その間に呼吸をいつも通りに取り戻し始めた
碌華は深呼吸を何度もしていた
「まだ、これ、、、少し時間かかるな
んじゃ俺は誠を診る」
白銀ノ神夜がぷいっと誠のところへ行く
巫琥はん?っと首を傾げた
「…白銀…?」
「ん?」
「…ごめ、、、」
ポロッと涙を見せる誠に
白銀ノ神夜は少し柔らかい笑みを浮かべて
頬を撫でる
「お前はいつも謝ってばかりだな…
だが、お前が笑うところが見たい
お前と巫琥は相変わらず…………
いや、今はそれはいいな…
その人を思う強く、優しい
元気な気持ち、しかと受け取った」
白銀ノ神夜はそっと耳元に噛み付いた
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