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93話
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それからというもの
天照はその森へ楽しみのためにやってくるようになった
いつもは泣くために行っていたのに
今は楽しみでならない
鬼も名前を名乗ってくれた
「私は白鬼
仲間はあと二鬼だけいます
とても眠たそうにしている鬼と
殺しだけを楽しんでいる鬼です
いつも私の周りにいてくれる優しい奴らです」
そう淡々と告げてきた
天照は初めは驚いて声も出せなかったものの
のちのち意味がわかるとパァあと
目をキラキラと無駄にさせながら
「そう、そう、そうなよね!!
白鬼ね!!!!!!!
いい名前だわ!!!!」
天照の笑みに反応した衣が優しい光を地に当て
植物を育てていた
「綺麗ですね
その能力」
クスリと優しい微笑みを見せた白鬼
その笑顔にどことなく心がきゅうっとなった天照
「え!ええ!
この力は天照の特有の力なのよ
月詠と天照、月と太陽、陰と陽
大事な弟みたいな夜を司る神がいるの
その月詠もね、夜の光で様々な力を得ているわ」
そういって衣に手が触れる
「ほお、、、そういうものなのですか
興味深い話ですね
元々神々など空想での話だと思っていましたから……
楽しい話です。
本当にいたんですから……」
その言葉とは裏腹に悲しげな瞳に天照は
目が離せなくなっていた
ーあなたは何を1人で抱えているの?ー
その瞳を見て天照は胸を強く抑えた
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