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「おはようございまーす。どうぞ」
毎日貰うティッシュ。配っているのはモデルのように顔が整った男で、いつもヘラヘラしながら俺を見つけると配りにくる。
広告はピンサロだったりキャバクラだったり。何人かで配っているが、たまにコイツ一人で配っているときがあって。どーゆー仕事配分なんだかたまに凄く気になった。今日はテレクラ。ティッシュは二枚くれていて、別に広告に興味はないが仕事がら使うから助かっている。
あ。俺はウリやってる。平凡ツラだけど、テクと見られない外見じゃなきゃソコソコ客が捕まるし。1日普通に働くよりかせげっから、大学生片手間に夜だけ。俺はゲイだから嫌ではないが、病気が怖いから挿入はなしだ。たまに好みだと許したりしてるけど、生では絶対しない。
しかし今日は客が取れなくてイライラした。只でさえ寒い中でたちんぼしてんだから、堪える。俺らは店はなく適当に発展場の前にたっているだけだ。
完璧個人経営だから、金は自分のものにはなるが客は自分で捕まえなければ収入は簡単に滞る。寒さで鼻水が出てきて、朝貰ったティッシュを出す。2つ貰った一つを取れば、隙間からなにか滑り落ちた。
それは小さなメモ用紙で、電話番号だけが書かれていた。気になる。どうせまだ客は来ないだろう。暇潰しに電話してみる事にした。
プルプルプルプル…
「はい。もしもし。」
出たのはいぶかしげな若い男の声で、それは毎朝俺にティッシュを配ってくれる兄ちゃんの声だった。
「もしもし。貰ったティッシュに番号挟まってたから。気を付けなきゃ無用心っすよ」
謎はとけた。電話を切ろうとすると弾んだ声が聞こえた。
「あの!それ…わざとです。お兄さんと…知り合いになりたくて…」
はあ?こいつなに。ゲイなの?朝見た感じではそんな感じはしなかったが。
「俺男だけど」
一応確認してみれば息を飲む声が聞こえた。
「知ってます!けど…気になるっていうか…好き…です。」
あー。なるほど。
オキャクサマだな。
「それって俺とキスしたり、セックスしたりしたいってこと?」
「き…せっく………あの…はい…シたい…です」
お兄ちゃんの声は甘くなり、恥じらいを持っていた。こんな俺に惚れる物好きはゲイ仲間でもなかなかいない。貴重な人材だ。
「名前。なに。いくつ?」
とりあえず犯罪にならないように、年齢確認。あと携帯登録用に名前を聞く。別に何でもいいんだけど若く見えたから一応ね。
「20歳…縹 怜です。お兄さんは?なま…名前」
二十歳か…若いねえ
「えー。水保。水保 夏。今からアンタが何時もティッシュ配ってる…」
適当に待ち合わせ場所を決めて、先に向かった。待ち伏せする。もしかしたら新手のカツアゲかもしれない。
しかしそれも杞憂に終わった。待ち合わせ場所には、白い息を吐きながら暢気に一人で怜が現れたから。俺はそっと近づいて声をかける。
「今晩わ。夜会うのは初めてだな。まーつのる話しもアレだし。ツルッと休憩しようか」
目の前の建物をさす。そう待ち合わせ場所は、安いシティホテルだった
「あの…あの…」
部屋でコートを脱ぎながら怜を座らせた。今時のチャラ男っぽい。髪はウルフを跳ねさせた茶髪。服はダウンジャケットにチェックのシャツ、チラつくシルバーはなかなか趣味がいい。暖房を着けてなにか言いたそうな伶の唇を指で押さえた。
「いいから。今いくら持ってる?」
「いくら…?お金?あの…あんまり」
怜は尻ポケットから財布を出した。薄い革財布。勝手に取り上げ、中身を見れば免許証が見えてチラ見する。名前は本物だったけど年は24だった。意外にいってるじゃねーか…サバ読みすぎだろ。
札をみる。 五千円札が一枚とレシートやクーポン券。マメな奴。
俺は五千円を取り出すと皺を伸ばす。
「五千円じゃペッティングまでだな。」
言うと財布を返して、五千円を指で挟み訪ねる。
「五千円持ち帰るかエッチな事するの。どっちがいい?」
「え…エッチな事って?ペッティングってなに?」
もちろん坊やは後者を選んだ訳で。興奮気味な怜からジャケットを脱がせてやり、キスをした。甘い、しかしくどい香水の匂いがする。
「ん…は…チュッ…チュッ…ぬ…」
舌を絡ませて淫らなキス。唾液を送り込み、舌を甘噛みした。
最後に唇を舐めて、優しくはむとベッドに誘い込む。
相手の股間をズボン越しに触りながら、自分のシャツのボタンを外していった。
「夏さ…おっぱい見えちゃうよ…」
おっぱいって、女じゃねーんだから。と苦笑いしつつ、見えるか見えないかギリギリまではだけた。怜のシャツも脱がせて、ベルトに手をかけると、突然手が伸びシャツを伸ばされた。
乳首が片方見えて、貧弱な胸元が露になる。俺は慌てて隠して、枕で応戦した。
「エッチ」
「エッチな事するんでしょ?おっぱい…夏さんのおっぱいちゅうちゅうしたい。ペッティングしたい」
ペッティングが何か知らない癖に、怜は俺から簡単に枕をうばいさり、のし掛かってくる。
怜は思ったより体格が良く、俺はベッドに縫い付けられ、胸を出すような形にさせられた。寒さでツンッとたった乳首が恥ずかしい。
「怜…やめ…待って…」
「なんで?エッチな事。おっぱい舐めたい…乳首可愛い…」
乳輪をクルクル指でなぞられ、突然キュッと乳首を摘ままれ腰が跳ねた。変な鼻声も漏れる。怜は反応した俺を見て、執拗に乳首をいじりはじめた。
乳首を痛いくらい引っ張りつねったり、乳頭を爪でしつこく引っ掻いたりして苛める。そのまま顔を近づけで下品な音を立てながらヂュパヂュパ吸い始めた。
「れ…怜…だめ…俺が…俺がサービスした…い…乳首…いいから…乳首取れちゃう…」
既に、俺の乳首は充血し淫らに肥大していた。
「サービス?なに?」
ようやくから乳首離れた怜の胸に手をやり、少し離すと相手のベルトを外してパンツを下ろさせた。
うわ…まさかの包茎…。俺は顔を近づけて、相手のペニスを優しく撫でながら皮を剥いてやった。
すると息子さんが顔を出す。ソレを自分のズボンのポケットから消毒ティッシュを出して拭いてやりペロリと舐めてからゆっくりくわえこんだ。ん…いいお味。
「…サービスってチンチン舐めてくれんの?…きもちい……はあ…チンチン爆発しそ…」
たどたどしく褒めながら、俺の頭を掴み乱暴に動かし始めた。たまらずにえずく。いかに慣れていようと、突然のイマラチオは最悪だ。軽く足を叩いて抗議すれば、ようやく離されて荒く息をはく。
「今のはなし。したらもうやらないから」
言うと再びねっとり舌を絡めて、ペニスをしゃぶる。
先走りを飲みながら玉にてをのばしてフニフニマッサージすれば、軽く腰が跳ねて口にドクッと青臭い匂いが広がった。いっちょあがり。
再びポケットから朝配られたティッシュを取り出して、吐き出す。そのままゴミ箱に捨てて、ついでに時間を見るとジャスト30分。俺は服を直し始めた。
「え…あの…おわ…終わり?」
怜は、まだ萎んだペニス丸出しで、動揺したように声をかけてくる。
「んあ?ペッティングつったろ?イったらお仕舞い。これ以上は金とる。早く着替えろよ。ここ30分なら500円で済むんだから」
言うと、俺は5000円にキスをして部屋から出た。そのままフロントで500円だして、チェックアウト。
もう奴は用済み。俺の好みじゃないし。
「なんでいるかな」
次の日、俺が立ち始めると同時に伶は来た。横に着て、俺を見下ろす様にじっとみる。言っとくと、多分コイツとは10センチは違う気がする。
「あの…会いたくて。また…ぺ…ペッティングしてほし…」
「金は?」
すると怜は泣きそうな顔で俺を見る。イケメンはこうやって母性を擽るらしい。勉強になった。
「1、5、15。分かる?」
怜の頭にハテナが浮かぶのが見えた。
はあ。
俺たちは基本ウリをするとき値段を聞かれるとこう答える。A、B、Cの値段でAがキス。Bがペッティング。Cが本番の意味を持ち1は即ち1000円。つまり俺の場合はキスが1000円、ペッティングが5000円、本番15000円となる。
まあ俺の場合は相場より少し安目だ。好みならさらに下げる。そのシステムを伝えると、さらに怜は泣きそうになりながら、ポケットからしわくちゃな1000円札をだした。
「今これしか…」
………
「話しにならない。帰れ」
無視することにすると、俺好みなオジサマが声をかけてきた。
俺にじゃなく怜に。
「君、いくら?」
怜は動揺したような、困った顔になったがオジサマと何か話して路地裏に消えた。
舌打ちする。客を取られた。…まあ俺のトコには来なかったかもだけど。つかアイツ、大丈夫なのか?初めてだと安く上げられ、本番されかねない。心配になり路地裏に様子を見に行こうとすると怜が現れた。
少し息があがっているが笑顔だ。
「怜…大丈夫か?」
すると怜は笑顔で俺に数枚の万札をみせた。
「エッチな事できる?」
俺の心配はどこかへ吹き飛んでしまった。
またシティホテルで最後までヤった後、怜に尋ねた。
「なあ。オッサンすげえくれたじゃん。何処までしたん?」
「ん?しゃぶれっていわれた。それより今度はコレしたくない。」
怜はコンドームを投げ捨てて、俺の尻にヌルヌルペニスを擦り付けた。
「やだ。病気んなったらやだし。」
「もう一枚あげるから」
一万円ちらつかされたが首を振る。安全は金では買えないからだ。
それから毎日怜は、俺を買ってくれた。どうやら俺より先に来て、オッサン相手にウリをしているらしい。
俺より稼いでいるらしく、俺は毎日怜の相手だけですんだ。今日もホテルで金を受けとると、怜が自分がいつもつけているネックレスをくれた。
初めて会ったときも着けていた、カッコいいシルバーだ。素直に礼を言えば嬉しげにキスされた。これで1000円プラス…と。
久しぶりに学校が早く終わり、何時もの場所に行くと知り合いのノブに会った。俺が初めて立ち初めてからいろいろ教えてくれた、頼れる兄貴分だ。ノブは普通にタチで、ネコ相手にウリをしていた。なかなか顔もいい。
「ちょっと話せるか。」
「あ、はい」
珍しく声を掛けられたと思ったら、ここでは何だからと近くのカフェにつれていかれた。奥の席に座りコーヒーを頼む。ノブは始終そわそわしていた。
「お前最近客が減ったと思わないか。」
「あー…たしかに最近人少ないですよねー…寒いからっすか?」
わざとちゃかしていうと、ノブは激しく首を降った。
「違う。最近噂がたったんだ。
ゲイ狩りが起きるってな。
タチンボの振りして、裏路地に入ってぼこぼこにしてから金を取って消える。それがパターンらしい。」
「ちょ…待ってくださいよ。それって………」
ノブが何を言いたいかピンときて口を開くが、言葉が見つからない。確かに怜が裏路地に入っていき、戻るまで早い。しかもゲイの人間は負い目が有るため、表だって訴えはしないから発覚しにくいし……けど…
「俺見ちまったんだ…たまたま。仕事で裏路地にもつれ込んだ先で、お前のダチがオッサンすげえ勢いで殴り倒して、けりつけてるの。
あんなん素人じゃ普通できねえよ…堅気の喧嘩じゃねえ。巻き込まれない内に早く離れた方がいい。」
コーヒーに砂糖をいれてかき混ぜながら、ノブは言い沈黙した。
ホンワリと笑う少しヌケた感じの怜を思い浮かべるとそんなことしそうにないが、ノブが嘘を言うとは思えない。
そろそろ潮時だ。
俺はウリを辞める決意をした。
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