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アウトサイド元カレ視点2
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なんやかんやで兄貴のベンツに乗り鷲頭組を目指す。 兄貴が運転をし、俺らは後部座席だ。これからもしかしたら死ぬかも知れないのに、俺の武器は先ほど事務所を後にする前に拾ったポケットのユニコーンの角と木刀だけ。
ああ…ユニコーンちゃん…崩れる前に手に入れたかったぜ…
「ねー俺ちゃんとかっこいい?暴れたから血とかついてないかな。夏が見てかっこいいって思うと思う?夏今なにしてんのかなあ。お腹空いてないかなあ…」
怜は先ほどのは何だったのかと言いたい程にご機嫌で、先ほどからペチャクチャ話をしている。夏に会って迎えに行くと兄貴が言ったからだろう。
にしてもご機嫌すぎる。携帯で自慢げにハメ撮りまで見せてくれたりした。…見なくても知ってますつーの。昔散々見たから分かる…つか考えるとコイツと穴兄弟とか微妙…
「それでね。これが初めて中だしした時の。き…記念日にしたんだよ。す、凄いね夏喜んでた。泣いていやーいやーって。」
嫌って嫌がってんじゃねーか。にしてもアイツに中だし出来るのは、俺だけの特権だったんだけどな。…俺以外とやると病気になるつって、かなりアイツも信じてたからな……まあアイツがウリはじめたからアイツから移る可能性のがありそうだが。
「ついたぞ。」
兄貴が呆れたように車を停めてサングラスをつけた。
「…おい。梁瀬。お前ら二人で行ってこい。んでもし夏を救えたら戻ってこい。すぐ車出すから」
えー…兄貴ずりいっすよ…
しかし怜は意気揚々と俺の腕を掴み、歩きだした。
「わかったー。兄ちゃん待っててねー」
手を降り遠足にでもいくかのような軽い足取りで、事務所に入る。もちろん俺は半泣きだ。事務所には人が少なかったのが救いではある。
皆の視線が集中する中先に動いたのは怜だった。素早く動いて強面達を薙ぎ倒して行く。俺はソファーの影に隠れて要るので精一杯だった。
「あれ?やーちゃん?どこ?」
怜が探す気配がしてしぶしぶ姿を表す。やーちゃんってなんだ。ヤクザのやーちゃんか、梁瀬のやーちゃんか…どっちでもいいや。
とりあえず広めな事務所の奥に扉があり近づくにつれ徐々に不穏な声が聞こえ始めた。
「あ… や……ひいっ…きもち… あひ… っ… とぉ… …っと…」
扉前に来れば声はだだ漏れで、頭を抱えたくなった。明らかにそれは夏の声でそれも濡れ場全快だ。しかも感じてイク直前。
元彼の俺ですら分かるのだから今彼?の怜にも直ぐに分かるんじゃ無かろうか。そう思い顔を上げて怜を伺うと。びっくりするほどに
無表情だった。
何の感情もないような。綺麗だから尚更に人形のような色の無い全くの無表情。
ゾッとする。
ドアの向こうは声が泣き止み、今はピロートークの真っ最中だろうか。どうしようかと怜に声をかけようとするが思い止まる。
突然。怜は無表情のまま、思い切りドアを蹴りあげた。開くドア。向こうは組長室で椅子に対面座位で、鷲頭組の若頭にしがみつく夏がいた。
……このビッチ…
何故か浮気現場をみたような錯覚に陥り、その場にかがみこむ。怜は無表情でスタスタ部屋に入っていく。
「あんたら誰?何しにきやがった。」
若頭らしいなかなかの色男が、夏を抱いたまま此方を睨んできた。流石若頭。一睨みで動けなくなりそうだ。
「コイツがさっきいってた…お願い。助けて下さい…お礼ならしますから」
夏が熱っぽくいい中を締め付けたのか、若頭の眉間に少しシワが寄ったのがわかった。
「だら、ガキ共。コレは俺が先にツバつけた俺の色子だからよ。下がってろ」
夏を抱え直して若頭は言う。何故か夏はこーゆー強面にモテる傾向がある。平凡なナリではあるが、身体がイイといったら可笑しいが一度抱いたら化けた。
テクはそこそこだが、中に挿れたら最後ハマること請け合い。経験者は語るってか。
そんな中でも相変わらずの怜は無表情で近づいて行った。若頭は少し恐怖を覚えたらしくあわてて机を探りチャカを取り出して怜に向ける。いやー有るところには有るもんだねえ。
「いいか?脅しじゃねーぞ。お前がやべえ奴だつーのは聞いたんだよ。…来るな。撃つぞ…来るな。来るな……」
たしかにチンコ丸出しで情婦とヤってる中ヤバい相手が来たら、ビビるのは分かるが明らかにコレはやりすぎだ。
パンッ…
本当に撃つなんて…
乾いた音がして怜の左肩に命中した。心臓が近いからヤバいんじゃ…つかこちらは丸腰だつーに。なんつう腰抜けな若頭だ…
一瞬静寂が訪れた。しかし怜はまだ立っている。それも撃たれた事をもろともしないように、机を乗り越えると若頭を思い切りぶん殴った。
「舐めんじゃねーぞ三下が。
銃なんかじゃ死なねーよ。俺を殺してえなら全部の骨でも折るんだな。」
夏の髪を掴み、そのまま引きずると若頭のペニスがズルリと抜けたのがわかった。尻から白い液がチラつく。
初めて俺は人がブチキレる音を聞いた。
「なにしてんだよ……」
夏を思い切りソファーに投げつけると、若頭の胸ぐらを掴み怜は机の裏に消えて行った。
此方から分かるのはゴッとかブシュッとか何か潰れる音と、骨が砕けるような音。くぐもった悲鳴に命ごい。壁に飛び散る血。
夏を見ると、きちんと服を着て残念そうに二人を見ていた。あれは逃げられなくて残念みたいな顔だ。ともかくなんでここまで逃げられたのか知らないが、アイツが若頭をそそのかしたんだろう。性悪め…
しばらく音が止むと、ユラリと怜が立ち上がった。顔といい服といい血だらけだった。そのまま夏を見る
「夏…大丈夫。俺が助けに来たからね。もうわ、わるいやついない…帰ろ…身体綺麗にしなきゃ。よ…よごれちゃ…あ…」
腕からの出血が酷かったらしく、そのまま怜は膝をつきそのまま倒れてしまった。
「ねー…このまま置いとこうよ。」
夏の言葉に呆れてため息がもれる。俺は携帯を取り出してそのまま救急車に電話した。
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