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アウトサイド元カレ視点オマケ
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オマケ
(元彼視点)
怜が居なくなり、動揺する俺に、兄貴は気にした風もなく病室でタバコをふかしていた。この人のモラルに病院は禁煙という言葉はないらしい。
「大丈夫だろ。直ぐ帰る。前にも何発か撃たれた事あるが、ケロッとしてたしな…」
うげえ。化け物じゃねーか。
俺は何か飲もうかと立ち上がると、兄貴が何か投げてきた。それは先ほど摘出された銃弾で。兄貴に何事かと見ればさらに札を何枚か渡された。
「それで首輪作ってもらってこい。絶対外れねえやつ。発信器も埋め込ませろ。リードも適当に買ってこい。この店で俺からといわれりゃすぐやってくれる。足りなきゃツケにしてもらえ」
言われて素直に店に向かう。もうこんなことが起きないように、兄貴は夏を逃がさないつもりだろう。気の毒だが仕方ない。運命ってやつだし…
考えながら向かうために細い路地に入ると後ろから声をかけられた。
「ね。ね。あんた夏の恋人だったの?」
冷たい声に振り向くと怜がいた。どうやらつけられていたようだ。しかも元彼ってバレてるっぽい
「初めてもあんた?
聞いてんだから答えなよ」
冷たくナイフのような声に、息を飲むがここはシラを切るのが懸命だ。
「さあ。なんのことですか」
すると怜は目を細めて静かに何かを思案したようにしていたが、直ぐに顔を上げて笑顔になっていた
「うん。……その方が賢いよ。ずっとそれでいなね。もし過去の話がでたら…まあその時はその時だ。夏迎えに行く。家教えて…」
たまに思う。コイツ馬鹿なふりしてるダケなんじゃないかって…さ。杞憂ならいいんだけど…………ね。
END
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