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真実1
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元カレ視点
目を開くと、自宅で寝ていた筈が知らない倉庫のような場所で椅子にくくりつけられ逃げられないようにされていた。
「何…あれ。なんでこんな…」
昨日は酒を飲みすぎて…記憶がない。流石にこれは洒落にならない。他の組に喧嘩でも売ってしまったんだろうか。
冷や汗ダラダラで、喉がカラカラだ。
ココは何処だ。
すると、目の前の倉庫のドアががらがら開いて怜が現れた。一人らしく、鼻歌混じりに目の前まで歩いてくる。
「良かった…怜。助けてくれ。なんか目が覚めたらこんな…ゴフッ!」
怜は俺の腹を思い切り踏んだ。内臓が出るかと思う。咳き込むと怜は俺の髪を掴んで目線を合わせてきた。その目は。
イッちゃっていた。
「なーつがまた消えたんだけど。」
低い声。
しかし俺は知らない。夏に最近接触すらしていなかった。怖い。何かが起きた。それは分かった。
夏は無事なんだろうか。
「……やーちゃん。じゃねえや。梁瀬。俺は前回言ったよな。利口でいろって。
意味。解るか」
まるで兄貴と話をしているような。威圧感と緊迫感をビリビリ感じる。何もしていないのに謝って、解放されたい気持ち。動物の本能的にヤバイと感じた。
俺は殺されるんだろうか。
「怜……だよな」
「……ふは。…そ、そうだよ。怜。怜だよ。
だからどうした。夏はどこだ」
違う。コイツは怜じゃない。怜はもっと柔らかい気がした。夏と要るときみたいに無邪気で…どもって…ちょっとエロイ。それが怜だ。
「それがお前なのか」
怜は答えずに悪魔の様な笑みを浮かべただけだった。
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