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真実2
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先に動いたのは怜で。怜はパイプ椅子を俺の目の前に起き、背もたれに被さるようにして反対に座る。背もたれに腕を起き、俺を見る怜は知的であり余裕を感じる。
コイツはどうしたんだろうか。
「まあ夏の居場所はわかってる。それは口実で。
一度あんたと話をしてみたくってさあ。
なあ。この前の質問。覚えてる?」
『ねえ。あんた夏と付き合ってたの?』
「……ぼえてる。」
「答えは?」
俺は何も言わない。怜が怖かった。利口でいたい。まだ生きていたい。どうしたら逃がされるか。そればかり考えていた。
「黙り?質問が解んなかったのかなあ。じゃあ、分かりやすく。
夏の初めての男はあんた?」
ドキンと胸が鳴った。
「……そう「違うよね。」」
何故知ってるんだ。
夏が言った?いや言うはずない。
ドキドキドキドキ
「初めてシタ時。
夏は初めてじゃ無かったんじゃない?」
「違う!夏は初めてだった!俺とが初めてで…確かに。確かにそう言ったんだ!確かに…」
ドキドキドキドキ
「思い込みたかったんだ。
その方が幸せだもんねー。」
夏もアンタも。と怜は続ける。
何処まで知ってるんだろう。
夏の秘密を。
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