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皐月 伊織
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「まぁ、こんな感じだ、俺ができた理由は」
そう言った皐月はどこか悲しそうな顔をして言った
「じゃあ、皐月さんができた理由は結城をたすけるために...?」
「あぁ、そうだ
多分、あいつの中で限界が来たんだろう
それもそうだな、あんな事があったんだから...」
「結城の人格はどこにいるんですか...?」
「俺がコントロールして、今はこの体に眠らせてある
あいつはあれ以来自分で自分を痛めつけようとるからな、この腕を見てみろ」
「...っ」
その腕カッターか刃物で何度も切り裂かれた後がところどころにあった
それはとても痛々しく悲しみを与える傷だった
自分を痛めつけるほど、結城はいままでこれを背負っていたのか...
「...ふっ、そんなに悲しそうな顔をするな
今は落ち着いてきたから大丈夫だ」
「...はい」
「話を聞いてくれてありがとな」
「こちらこそ
ありがとうございました」
「じゃ、俺はいくから
もし結城が何か言ってたら今日の事言っといて」
そう言うと皐月は静かにドアを開けて
この部屋から出ていった
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