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出来る準備をしていればあっという間に時間になってしまった。
そろそろ海が来るかな…
ピンポーン…
インターホンが鳴って、母親がすぐに出たのが分かった。
「蒼衣〜海くんが来たわよ〜!」
下から俺の名前を呼ぶ母親の声。
着替え数着と最低限必要な物が入った大きめの鞄を手に持って、スマホと財布をポケットに入れ階段を降りた。
「母さん、残りの荷物後から寮に送っといて」
「はいはい。まさか全寮制って知らなかったなんて驚いたわ」
母親の言葉に苦笑いするしかない。
「じゃあ、手続きしに行ってくんね」
「行ってらっしゃい。ご馳走用意しておくわ」
母親に見送られ、俺は海と一緒に来週から通う椎名学園へも向かった。
学園の寮に着き、入寮手続きを済ます。
寮は二人で一部屋だった。
お互いの部屋には内鍵が付いているらしい。
でも、重要なのはそこじゃない。
「何で俺と海が違う部屋なんだよー…」
「いや、そんなこと言われても俺はどうにも出来ねぇし…」
「小学生の時から親友なのにぃー…」
「関係ないだろ」
冷たくあしらわれたところでそれぞれ鍵を受け取り部屋へ向かう。
あれ?
「海、部屋そこ?」
「….そうだけど」
「やった、隣じゃん!」
海が嫌そうな表情をしたように見えたけど気にしない気にしない。
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