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「じゃあ行ってきます!」
「行ってらっしゃい。頑張ってね」
真新しい制服を着て、見送られながら俺は家を後にした。
今日は海と一緒に入学式に行く予定だった。
でも、海はどこにもいない。
なぜなら、、
俺は昨日なかなか寝付けず、見事に寝坊してしまったから。
先週、海と一緒に歩いた学校への道は分かるから大丈夫。
そして学校へ着くも人が居らず、入学式が行われる体育館がどこなのか分からないという悲劇が起こった。
「え…ほんとにどうしよう?」
時間を確認すればあと10分で入学式が始まる。
とりあえず走って奥へと進んで行くと庭園があった。
「すごい…
なんて思ってる場合じゃなかった!やばい!」
「ねぇ、君新入生だよね?」
後ろから声を掛けられ振り返るとそこには、黒い髪に黒い瞳のイケメンが立っていた。
俺が振り向いた時、一瞬驚いたような表情を見せたけど、すぐに笑顔へと変わった。
…ってかこの人何センチあんの?
俺が166cmだから、180あるんじゃ…
「…何でこんな所に居るの?」
「あ…えっと、体育館の場所が分からなくて…」
「この庭園を抜けて右に行くと近いよ」
突然の言葉に何を言われたのかと思ったが、すぐに体育館の場所を教えてくれたのだと分かった。
「…あ、ありがとうございます!」
頭を下げてお礼を言えば走って庭園を抜けた。
言われた通りに右に曲がれば体育館が見え、生徒が居るのが見えた。
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