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男相手に抱いて、とか…ないない。
そんなことを思いながら壇上を見ていれば生徒会長が俺を見た気がした。
けど、すぐに視線は隣に立っている人に移された。
『次に3年、副会長の宇梶一冴(うかじ かずさ)』
副会長と紹介された人は黒髪で、真面目そうな印象を受けた。
顔立ちは、遠くてハッキリとは分からないけど、周りの反応を見ればカッコイイんだと思う。
『3年、会計の柚瑠恭平(ゆずる きょうへい)』
栗色の髪は癖っ毛なのかふわふわしてる。
壇上から軽く手を振っている。
『2年、書記の横渕棗(よこぶち なつめ)』
書記と紹介された人は少し明るめの茶髪でさらさらのストレートヘア。
常にニコニコしている。
他にも数人紹介され、生徒会役員の紹介は終わった。
そして入学式は着々と進んでいき、やっと終わりを迎えた。
「教室に移動だな。蒼衣、一緒に行こうぜ」
「あ、うん」
萩埜の誘いに頷くも、きょろきょろと海を探す。
海の赤茶色の髪は割と目立ち、すぐに見つけることが出来た。
「誰か探してんのか?」
「あぁ、うん。親友なんだ。海!」
名前を呼ぶとこちらに気がつき俺の元までやって来た。
「蒼衣、間に合ったのか?」
「うん、ギリギリ。めっちゃ焦った!」
「…だろうな。で?誰?」
海は俺の隣にいる萩埜朔弥を見て首を傾げた。
「えっと、「Aクラスの萩埜朔弥。よろしく」
俺の言葉を遮って萩埜朔弥は海に向かって自己紹介をした。
「俺は榎南海(かなん わたる)。萩埜って確か蒼衣と同室じゃなかったか?」
「そうそう。たまたま前の席にいて」
「なんか蒼衣がさ、急に声上げて立ち上がったから驚いた」
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