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着いた先の扉の上には1-Aとプレートが付いていた。
全寮制だし、男子校だったけど、なんだかんだで学校は楽しみだ。正直女子苦手だし。
既に開いていた扉を抜け中に入ると、ざわついていた教室が一瞬にしてシンとなった。
え?…何事?
…俺なんか変なところある?
思わず俯いて自分の制服を確認するけど、別に普通。シャツは出してるけど、みんな出してるし。別にそこまで髪色が明るい訳でもない…
入ってすぐの所で立ち止まっていれば後ろから海が俺を押すように入って来た。
「何止まってんだよ…入れないだろ」
「え…あぁ、ごめん…」
海は入ってくるなり教室のこの異様な雰囲気を感じ取ったようだ。
「…出席番号順だろ?早く座ろうぜ」
そう言って海はさっさと教室の中に入って行き自分の席に座った。
「蒼衣、ほら座ろ」
後ろから朔弥に声をかけられ、コクリと頷けば、朔弥と一緒に教室の中に入って、自分の席に着いた。
俺が席に着く頃にはシンとした雰囲気はなくなって、ざわざわしていたけど、こちらをチラチラ見てヒソヒソと何やら話しているのが目に入る。
あーもう!
何なんだよ!
「ねぇ、俺いじめられんのかな?」
斜め前の席に座った朔弥にマジトーンで話しかけた。
そしたら朔弥はぶっと噴き出した。
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