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海を見るといつも苦笑いを浮かべていた。
「海もそういう、その、襲われそう…って、意味で言ったの?」
「あぁ…男子校だし、そういうのあるって聞いたから」
「………」
何も言えなかった。
でも、よくよく考えたら俺なんかを襲う奴なんていないんじゃない?
「そんなことねぇよ」
何も言ってないのに朔弥は俺を見て言った。
読心術でも持ってんのかな、なんてくだらないことを考えていたら朔弥は更に言葉を続けた。
「自分じゃ分かんねぇのかもしんないけど蒼衣…お前結構綺麗な顔してんぞ?」
「はぇ?」
想像していなかった朔弥の言葉にも間抜けな声が出た。
綺麗な顔?綺麗な髪の間違いじゃ…?さっき朔弥、俺の髪綺麗って言ってたし…
っていうかそんなこと今まで言われたことないし。
「そういうのもあんまり見せない方がいいな」
「え、なにを?」
なんのこと言ってんの?
「おまけに天然?」
朔弥は海に視線を移す。
「あぁ、蒼衣はたまに抜けてるとこあるな…」
全く失礼な…
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