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叫び声と共にすぐさま手を引っ込めた。
そしたら俺の声が中まで聞こえたのか部屋の奥から海が姿を現した。
「蒼衣じゃん…奏那に何かされた?」
俺を見つけるなり海は柊を見た後、俺を見て首を傾げた。
「え?…あ…いや…手に…」
「キスしただけだよ?」
「奏那…蒼衣はノーマルだし…男相手に免疫ないから…慣れてねぇんだよ」
海は苦笑いで柊に言った。
っていうかまさか!
「その、柊も…バイなの?」
「いーや違うよ?俺はー…」
柊はいきなり顔を近づけてきて今度は俺の頬にチュッとリップ音を立ててキスをした。
「ゲイだよ」
「……っ」
急な行動と言葉に俺の思考は全然追いついていない。
えーっと……今、ほっぺにキスされて…
それで、柊はなんて言った?
バイじゃなくて…ゲイ?
ゲイって男だけが恋愛対象の……
「…ぇええっ!?」
「あははっ…驚き過ぎだよ」
無邪気に笑ったその顔はどこか幼く見えた。
「きーめたっ。えっと、椿葵くんだっけ?俺、お前のことオトす!
ってことで改めてこれから色々とよろしく」
その笑顔に俺は思わず数歩後ろに下がった。
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