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「本当にありえない!」
柊に食べかけのチャーシューを食べられ、半熟卵を食べられた。
俺は怒ってるのに楽しそうに笑ってる柊が許せない。
許せない!
「……ムカつく」
「そんな怒んなよ…これから毎日のように来るんだから」
海が俺のことを慰めてくれている。
本当にいい奴だよ。何年も親友やってるだけのことはある。
海のおかげでムカつきも収まり、俺達は寮に戻りそれぞれの部屋に入ろうとした時、柊に、またほっぺにキスされた。
「やめろよ!ばか!」
服の袖で頬に残る唇の感触を取り去るように拭った。
「あははっ、楽しー
明日からよろしくね、おやすみっ」
そう言って手を振って部屋の中へ入って行った。
俺は全然楽しくないっつーの!!
俺も部屋の中に入る。
部屋に入るなり共有スペースでカップ麺を食べてる朔弥がいた。
「蒼衣、どこ行ってたんだよ」
「…海と柊って奴と食堂行ってた」
「ふぅん…柊って?」
「海と同室の奴…」
「…その柊って奴と何かあった?」
俺は相当嫌な顔をしていたのか、朔弥にそんなことを尋ねられた。
「俺、あいつとは仲良くなれそうにない」
「へぇ…蒼衣でもそんなこと思う奴いるんだ…
つか、食堂行くなら俺も誘えよ!」
「だって風呂入ってたから」
「…」
朔弥は何も言わずに残り麺を啜っていた。
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