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登校1日目。
俺はまたも寝坊した。
「朔弥!?」
朔弥の部屋のドアノブに手をかけ捻ると扉は開いたけど、部屋の中に朔弥の姿はなかった。
もう行ったの!?
マジかよ!
時間は本鈴の鳴る5分前。
今から制服に着替えてたりしたら確実に間に合わない。
もう諦めるか…
そう思って俺は準備を始めた。
準備を終えて部屋を出る頃には本鈴が鳴ってもう10分が経っていた。
寮から教室まで恐らく10分はかかる。
要するに授業は始まってしまう。
初日に遅刻とか恥ずかしすぎる!
なんて思いながらも早歩きで歩いていればすぐに教室に着いた。
教室の中からは先生の声が聞こえてくる。
後ろの扉をそっと開けた。
「おう、何そろーっと入って来てるんだ。えっと、お前はー…椿葵だな」
俺の姿を確認するなり名簿を見てから教卓に立つ先生は笑っている。
その声に教室中の視線が俺に向けられる。
恥ずっ!
ってか、あれ?
「授業じゃないの?」
俺の言葉に神谷先生は呆れたように溜め息を吐いた。
「椿葵、昨日の俺の話聞いてたか?」
「えっと…一応…」
じとっとした目で見られた。
聞いていなかったのがバレている。
「今日はLHRの後に身体検査だ。つーか早く席に着け」
大人しく席に着き、斜め前に座って居る朔弥に目がいく。
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