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「拒否け「ねぇよ」
言い終わる前に即答された。
助けを求めて斜め前の朔弥を見るといつの間にか前を向いていて、こちらを見ようともしない。
ひどい!裏切られた!
「もう一人はー…」
神谷先生が言いかけると、クラスがざわついた。
「椿葵やるなら俺もやるー」
まだ名前が分からない奴が手を挙げて立候補した。
んーと…誰だろう?
つか、文化祭委員とか面倒くさそうな委員会をよく自分からやろうなんて思うな…
「…はいはーい!俺が椿葵くんと一緒にやりまーす!」
柊が手を挙げながら立ち上がった。
「ねぇ、えっとー葛西(かさい)くんだっけ?俺やってもいい?」
柊が手を挙げた奴を(どうやら葛西というらしい)見つめると口角を上げた。
なんだか黒いオーラが見える気がする。
こいつ腹黒いな…
「…あ、はい…どうぞ」
葛西くんは敬語になって手を下げた。
それを満足そうに柊は笑った。
そうして委員会は先生に半ば強制されながらも決まっていき、身体検査の時間になった。
「海ー…」
先生が教室から出て行くなり俺はすぐさま海の元へ駆け寄った。
「どんまい」
海は笑いながら俺の肩を軽く叩いた。
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