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「蒼衣、何センチだった?」
身長と体重を測り終わり、次の検査のため並んでいると海が聞いてきた。
「167センチだった!」
「何でそんな嬉しそうなんだよ」
笑顔で答えた俺に朔弥は不思議そうに首を傾げている。
「1センチ伸びてた!」
「1センチってショボいな」
「じゃあそういう朔弥は何センチだったんだよ!」
あ…
「182センチだけど」
やっぱり…
明らかに俺より高い奴に聞いたって俺が落ち込むだけじゃん!
聞いて後悔した。
「ついでに俺は179センチだった」
「そんなの聞きたくなかったよ!」
俺は嘆いた。
「大丈夫だよー俺は170センチだったもん」
「俺より高いじゃん!希望を打ち砕かれたよ!」
この中で俺が一番小さいのかよ!
本当に柊の方が背が高かった!
そんな気はしてたけどさ!!
「いいじゃん、可愛くて」
「さっきといい、可愛い可愛いって何なんだよ!可愛いなんて言われても俺は嬉しくない!」
思ったよりも大きな声が出てしまっていたようで周りの視線を感じる。
「あははー椿葵くんほんと可愛い〜」
もう馬鹿にしているようにしか聞こえない。
「奏那、あんまり蒼衣をからかうなよ」
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