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「はーい。でも俺はほんとのことしか言ってないからね?」
そう言って笑顔を向けられたけど、俺の顔は確実に引きつっていた。
そんな時、不意に聞こえてきた言葉は顔が引きつるどころではなかった。
「あの茶髪の奴とヤりてぇ…」
「小さい奴?」
「そうそう」
チラリと声のした方へ振り返るとニヤついた笑みを浮かべた奴らに手を振られた。
明らかこっち見てるし、茶髪の小さい奴って…柊ら俺とほとんど身長が変わらない(と言い張りたい)けど、黒髪だからこの中だったら絶対俺じゃん。
寒気がした。
海達には聞こえてなかったようで別の話で盛り上がってる。
"殺りたい"って!
怖すぎるよ!
どんだけ俺のこと嫌いなんだよ!手まで振ってきたくせに!
俺はすぐさまそいつらから顔を逸らした。
「どうかしたのか?」
首を傾げながら海が聞いてきたけど、俺は首をぶんぶん振って何でもないと言った。
身体検査が全て終われば一旦教室に戻り、今度は体育館で部活動紹介がある。
俺は部活に入る予定はない。
理由はただ単に面倒くさいから。
海は中学でバスケ部に入ってたから、ここでもバスケ部に入んのかな?
一年生の時からレギュラーになれるほど上手かったし。
体育館に移動してしばらくすれば部活動紹介が始まった。
運動部はバスケ、サッカー、陸上、剣道などもあり、文化部は演劇部に美術部、放送部などがある。
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