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そしてそれから一週間。
呼び出されることもなく、普通に過ごしていたけど、今日、俺は第三図書室に呼び出された。
第三図書室って使ってる人いるのか?
呼び出されるのはあの日以来。
もちろん相手は男。
ほんとモノ好きがいるもんだなぁと思う。
でも、今回は名前が分かっている。
3年生の早川先輩。
顔は分からないけど…
前回(高宮先輩)の時も大丈夫だったし、今日も大丈夫だろうと思って第三図書室に向かっている途中。
人が段々と減っていき、第三図書室に着く頃には周りに誰も居なかった。
大丈夫かな…?
ふと思い出される朔弥の言葉。
『襲ってくるやつだっているからな』
いや、まぁ大丈夫でしょ、うん。
そう思いながら俺は第三図書室の扉を開けた。
中に入っても人の気配がない。
まだ来てないのかな?
あまり来る機会もないので色々見てみようと奥へ進むと本棚がいくつもあって沢山の本が綺麗に並べられている。
整理された本を眺めていると不意に後ろに気配を感じて、振り返るとそこには、さっきまでいなかった人が居た。
「え…あの…?」
「俺、早川」
早川…この人か!
早川先輩は背が高くて、制服の上からでも分かるくらいにガタイが良くて、見るからに体育会系。
そして早川先輩が俺に近づいた。
ち、近いっ…
あまりの近さに思わず顔を逸らすと、首筋に生暖かさを感じた。
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