アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
49
-
翌日の朝。
重たい体を起こす。
正直気は進まないけど…
海と朔弥は部活の朝練で今日もいない。
「大丈夫?休んでもいいんだよ?」
「平気だよ」
「無理はしないでよ」
「うん」
「今日は絶対一緒に帰ろう」
「うん」
柊の優しさが素直に嬉しい。
昨日あんなことがあって、正直学校に行きたくないって思ってたところもあるけど、こうやって一緒に登校してくれる。
教室に入り自分の席に座る。柊とは席が隣だからそのまま席で話していると突然話しかけられた。
「椿葵くん」
声がした方へ振り返ってみれば、そこには学級委員長が立っていた。
「え、なに?」
「君、昨日…」
ビクリと肩が揺れた。
昨日…昨日って………
「掃除当番サボったでしょ」
「へ?」
「へ?じゃないよ!掃除当番!」
「え、あ、ごめん…忘れてた」
「椿葵くんって抜けてるところあるよね…とにかく今日はちゃんとやっていってよ」
「あ、うん…」
俺が頷けば学級委員長もとい、笠原志乃(かさはらしの)は満足げに笑み、自分の席へと戻って行った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 371